米マイクロソフトは２６日、ブラジルでクラウドコンピューティングと人工知能（ＡＩ）のインフラ強化に向け、今後３年間で１４７億レアル（２７億ドル）を投資すると発表した。写真は同社のロゴ。パリ近郊の同社オフィスで３月撮影（２０２４年　ロイター/Gonzalo Fuentes）

[サンパウロ ２６日 ロイター] - 米マイクロソフトは２６日、ブラジルでクラウドコンピューティングと人工知能（ＡＩ）のインフラ強化に向け、今後３年間で１４７億レアル（２７億ドル）を投資すると発表した。ブラジル事業で同社が一括発表した投資計画としては過去最大額。 同社はサンパウロ州の複数のデータセンターのクラウドとＡＩインフラを拡充し、３年にわたり約５００万人にＡＩのトレーニングを提供する計画だ。ＡＩの大規模導入により、同国の国内総生産（ＧＤＰ）成長率が２０３０年までに最大４．２％ポイント押し上げられる可能性があるとしている。 サティア・ナデラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「われわれはブラジルにおけるＡＩトランスフォーメーションを支援し、全ての人に利益をもたらすよう全力を注ぐ」と述べた。 ブラジルのアルキミン副大統領は、この投資はブラジルが世界的なＡＩ主唱者になれることを証明するとし、同国で利用できる再生エネルギーによる電力をデータセンターに供給できる点を強調した。 今回の投資は、ブラジルへの長期的な関わりを強めたいマイクロソフトが２０２０年に発表した大型プロジェクト「マイクロソフト・マイス・ブラジル」の一環。