寛一郎主演映画『シサㇺ』主題歌は中島みゆき「一期一会」 本予告&本ビジュアルも
寛一郎主演映画『シサㇺ』の主題歌が、中島みゆきの「一期一会」に決定。あわせて、本予告と本ビジュアルが公開された。 【写真】寛一郎主演『シサㇺ』場面写真(複数あり) 本作は、「蝦夷地」と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実を基にしたアイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル。北海道の大自然をバックに、激動の歴史の渦に巻き込まれた武家の若者が異なる文化や風習に触れ、それらを理解することによって己の人生を見つめ直してゆく物語が描かれる。また本作は、町全体がイオル(アイヌの伝統的生活空間)という考えの下、アイヌと和人が共生してきたという認識をもつ北海道白糠町で多くの場面が撮影され、セット建設から撮影まで、町からの全面支援・協力のもと製作されている。 監督を務めるのは、『タイムスクープハンター』(NHK総合)や小説『ブルバスター』がアニメ化されるなど多岐にわたる分野で活躍し、『劇場版タイムスクープハンター-安土城最後の1日-』以来約10年ぶりの映画監督作品となる中尾浩之。『結婚できない男」(カンテレ・フジテレビ系)や『梅ちゃん先生』(NHK総合)などの尾崎将也が脚本を手がける。 江戸時代前期。北海道の南西部にある松前藩はアイヌとの交易品を主な収入源としていた。松前藩藩士の息子、孝二郎(寛一郎)は兄、栄之助(三浦貴大)とともにアイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしていた。そんな孝二郎に師範の大川(緒形直人)は、蝦夷で不穏な動きがあることに対して警戒するようアドバイスする。やがて孝二郎は、母(富田靖子)と栄之助の許婚・ミツ(古川琴音)を郷里に残し、高坂家の使用人である善助(和田正人)を伴って、蝦夷のシラヌカへと旅立つのだが、ある夜、使用人の善助の不審な行動を見つけた栄之助は善助に殺害される。兄の敵討ちを誓い善助を追って森の奥深くへと向かった孝二郎だったが、脇腹を刺され負傷してしまう。瀕死の状態だった孝二郎だったが、アイヌの人に救われ一命をとりとめる。暗い過去を背負うアイヌの女性・リキアンノ(サヘル・ローズ)、和人に反発心を抱くアイヌの青年・シカヌサシ(坂東龍太)、交易の鍵を握る重要な人物・平助(要潤)などと出会い、和人とアイヌの間の溝を知る孝二郎。和人とアイヌの間で揺れる孝二郎がみ見つける道とは――。 主演を務めるのは、『菊とギロチン』『せかいのおきく』『首』の寛一郎。蝦夷地に赴き、異なる文化や風習に触れることで、アイヌの持つ精神や理念に共鳴してゆく武家の若者という役どころに挑む。 そして、交易の旅に同行する彼の兄を三浦貴大、主人公の復讐相手となる男を和田正人がそれぞれ演じ、さらに坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、古川琴音、富田靖子、緒形直人、要潤らがキャストに名を連ねる。 主題歌は2007年に発売された中島みゆきの40作目のシングル曲「一期一会」。初めて訪れるアイヌの土地で、そこに暮らす人々の異なる風習や文化に触れたことにより、己の人生を見つめ直してゆく主人公の心情が楽曲の世界観に完全にマッチすることから、プロデューサーの熱い願いにより本作の主題歌に決定したという。 あわせて、本予告と本ビジュアルが公開。本予告映像では、「一期一会」とともに、殺された兄の復讐心に燃える松前藩の主人公が、アイヌの人々との交流を通じて、己の価値観や生き方を模索してゆく姿が映し出されている。本ビジュアルでは、寛一郎をはじめ、坂東、古川らメンキャストのソロカットが組み合わされている。
リアルサウンド編集部