「自宅に押しかける。母親から狙う」 闇バイトで凶悪事件に手を染めた“若者たち”の悲惨すぎる末路
募集対象が広くなっている
何よりも問題なのは、「実行役は使い捨てにされる」ことだろう。借金返済や遊ぶ金欲しさから犯罪に手を染めてしまう彼らだが、悲惨な“結末”を迎えることも。まず多いのが、約束の報酬を得られないケースだ。 「犯行後、“金が必要になった。振り込んでくれ”と指示を受け、報酬を全て振り込んでしまったというケースもあれば、“奪った金は全て回収役に渡せ。報酬はあとで振り込む”と言われてそのままという例もあります。“後でまとめて払う”とか“次もやれば渡す”という言葉を安易に信用してしまうのは、犯罪に加担してしまった後ろめたい気持ちから、指示役の言いなりにならざるを得ないからでしょう」(前出・関係者) さらにひどい事例として「(特殊詐欺の)『受け子』としてキャリーケースを持って全国を転々とさせられた。逮捕されるまで家にも帰れず、ホテルや漫画喫茶に寝泊まりしながら犯行を続けていた」(前出・資料より)。 そして彼らに共通して待っているのは「逮捕」という現実である。 都のサイトによると、最近の闇バイトをめぐる傾向として、募集ターゲットが広がっている。「年齢問わず」という募集広告が増えており、50代以降のシニア世代が応募するケースが出てきているという。より巧妙かつ複雑な手口で「使い捨て要員」の募集は続けられる可能性は高いだけに、より注意が必要だ。 デイリー新潮編集部
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