マカオで月内15例目の輸入性デング熱感染確認…患者に広東省仏山市渡航歴
マカオ政府衛生局(SSM)は10月28日夜、マカオ域内で今年(2024年)20例目(月内15例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。 同局によれば、患者はマカオ半島北部の關閘イミグレーション近くにあるマンションに住むマカオ居民の男性(65)で、10月17日に親族訪問のため広東省仏山市を訪れ、21日に発熱、頭痛、眼痛等の症状が出現したため、22日にマカオへ戻って医療機関を受診。その後、27日に体幹及び四肢に発疹が出現するに至り、私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、同院で実施した血液サンプル検査を受検した結果、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。 目下、患者の容体は安定しているとのこと。患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、同住の家族に体調不良の者はいないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断。速やかに患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(15例)の計20例に達しているほか、10月に当地感染確認が1例あった。 今年の輸入性感染確認は10月に集中している状況で、仏山市や中山市などマカオと往来が頻繁な広東省滞在歴があるケースの発見が大半を占める。同局では、居民に対してデング熱を軽視せず、感染予防策の強化に努めてほしいと累次の呼びかけを続けている。