「金メダルを取った日は一緒に寝ました」桜井つぐみパリ五輪秘話「高知で見せられてうれしい」
続いては「パリオリンピック特別企画」です。あの熱狂から1カ月、レスリング金メダリストの桜井つぐみ選手と対談しました。オリンピック秘話や素顔に迫り、あの得意技もかけてもらいました。 8月31日、収録のためさんさんテレビを訪れた桜井つぐみ選手。少し緊張気味でしたが、公式ウェアを着るとキリっとした表情に! 川辺アナウンサー: 「キラキラ光る金メダルまぶしいんですけど、すごいですね。重みがあるんですか?」 桜井選手: 「いろんな意味の重みがあるんですけど、物としてもすごく重たいので。高知は特にいろんな方に喜んでもらって、今まで関わってきてくださった人が一番喜んでくれるので、このメダルを見せられてすごくうれしいです」 川辺アナ:「いいですか?」 桜井選手:「いいですよ」 川辺アナ:「緊張する…ありがとうございます。重たい!思っていたよりずっと重たいですね」 川辺アナ:「これを取るために小さい時から努力されてきたんですよね」 川辺アナ:「メダル取った方って、神棚に飾っているとかいろんな選手いるじゃないですか?つぐみさんはどうされてるんですか?」 桜井選手:「机の上に置いてるんですけど、最初メダルを取った日は一緒に寝ましたね」 川辺アナ:「一緒に寝てどんな夢見ました?」 桜井選手:「なんか…田中圭が出てきた夢見ました」 川辺アナ:「田中圭さん?俳優の?」 桜井選手は俳優・田中圭の大ファン。 桜井選手:「はい。田中圭に会ったのが夢なのか金メダル取ったのが夢なのか…って思ったんですけど、こっちは(金メダルを取ったのは)現実で、起きたら隣に金メダルがあって」 金メダル獲得は県勢92年ぶりの快挙!高知のみならず、日本が沸いたあの日から1カ月が経った今、試合を振り返ります。 川辺アナ:「決勝戦いろんなプレッシャーもあったと思います。どんな思いで臨みましたか?」 桜井選手:「世界選手権の時と決勝の相手も同じだったので、流れはいいというふうに自分でも思っていて。”あ、対策されているな”っていうのは感じたんですけど」 左手・左足が前に出る左構えの桜井選手。決勝で戦ったニキータ選手はもともと右構えでしたが、利き手を桜井選手から遠ざけるため左構えに変えて挑んできました。 桜井選手:「そういう相手に対しても勇気を出してタックルに入ったりっていう練習をするようにしていたので、相手もすごく自分の組み手を嫌がっていたので、自分らしい試合だったのかなとは思います」 桜井選手らしい試合では得意技が光りました。相手の片腕を両手でつかんでバランスを崩す「腕取り」です。相手の腕を離さずプレッシャーをかけ続け、隙を見て攻め込む。このスタイルで得点を重ねました。 試合実況:「2点追加 6対0。ここで試合終了。日本の桜井つぐみ勝ちました金メダル!」 勝利のカギとなった「腕取り」の技を特別にかけてもらいました。 桜井選手:「肩とかに手をおかれる場面が出たときにこの手をこう取るんですけど」 川辺アナ:「おぉ」 桜井選手:「あんま強くやったら…折れそうなので」 川辺アナ:「大丈夫ですよ」 桜井選手:「これを全力でやるんですけど。ここからのタックルとか崩し技が得意で、これで相手が攻めることもタックルに入ることも難しいので、守ることもできるし、ここからタックルにも入れるしっていう感じで」 川辺アナ:「両手でつかまれることによってなすすべがないというか」 技を磨き始めたのは中学時代。当時中1、妹・はなのさん(当時小6)と相撲で体幹鍛える。このころから夢は一つでした。 桜井選手(当時中1・12歳):「オリンピックで優勝することです」 桜井選手:「世界一の場所に立って、いろんな過去のことだったりとか、いろんなことがあったなっていうのも思い出したりもして、すごくいろんな感情が込み上げてきたんですけど、どの表彰台よりもすてきで最高の場所でした」 8月23日、南国市・大篠保育園へ。高知に戻り金メダルを見せに行ったのは保育園や学校でした。 園児:「かわいい」 桜井選手:「(金メダルを)触る?って言ったらすごく触りたそうだったので、でも落とされるのだけは怖かったので、首からは外せなかったんですけど」 桜井選手の活躍は高知の子供たちに夢を与えました。 国際中・女子生徒:「夢追いかけてオリンピックで金メダル取れたのって、本当にすごいなって思って、尊敬です」 野市中・男子生徒:「自分も桜井選手みたいに(学校の)誇りになりたいと思いました」 川辺アナ:「今の子供たちにとってそういった存在になったじゃないですか。その点、いかがですか?」 桜井選手:「吉田選手・伊調選手に実際に会ったりすることで、すごく自分も刺激をもらったし、あの人たちがいなければオリンピックを目指すきっかけもなかったと思うので、逆にそちら側の立場になって子供たちが喜んでくれたり、このメダル欲しいと思って頑張ってくれたりとか、そう思ってもらえるのがすごくうれしいので」 川辺アナ:「南国市の大篠小学校の子供たちからいくつか質問が届いていまして、答えていただきたいのですが」 桜井選手:「はい」 先生:「桜井選手に聞きたいことがある人!」 子供たち:「は~い!」 小1:「どんな食べ物が好きですか?」 桜井選手:「結構、生もの好きかもしれない。お刺身も好きだし、お肉もユッケとかが好きなので」 小1:「好きな色は何ですか?」 桜井選手:「緑とか青とかが好きですね」 小1:「どうやって勝ったが?」 桜井選手:「試合で戦って、いっぱい点数を取って…勝ちました」 小学5年生からはー 川辺アナ:「”試合で負けてメンタルが弱ったときどのようにしてますか?”ということです」 桜井選手:「いったんはすごく落ち込んで悔しい気持ちが大きくなるんですけど、もう練習するしかないので、切り替えて、その悔しさを次は絶対に勝ってリベンジするために練習を頑張ります」 川辺アナ:「今後思い描いている未来はどういったものですか?」 桜井選手:「具体的なものは全然決まっていなくて、1年後の自分はどうしているかとかは全然分からないんですけど、金メダルを取ったからこそできることがあると思うので、レスリングを好きな子たちがもっと増えるような活動はしていきたいなと思っています」
高知さんさんテレビ