街に活気を「B面の神戸」キャッチに、新開地まちづくりNPO/兵庫
「東浅草、西の新開地」と称され、関西だけでなく、日本を代表する歓楽街であった神戸市兵庫区の新開地。いろんな娯楽・文化・食があふれていた街だが、かつてのきらびやかさは、今はない。しかし昔ながらの街のスタイルは脈々と受け継がれ、街のいたるところに人情の町の素顔がのぞく。 [動画]ABC道上洋三アナのルーツを綴った本が話題に その街の昔ながらのスタイルを支えているのが、1999年(平成11年)に設立された「新開地まちづくりNPO」(藤坂昌弘事務局長)。同NPOが考案した「B面の神戸」、のキャッチフレーズも定着し、あの手この手の仕掛けで街の活性化を図っている。
新開地の良さを知ってもらいたい
毎年5月に行われる「新開地音楽祭」、年に5回の「新開地寄席」、基本として毎月第2土曜日に開催される「アート縁日」、毎年秋の「新開地映画祭」が同NPOの活動の根幹。「新開地音楽祭」は約180組が演奏に参加し、約8万人の観客が訪れる神戸最大の屋外音楽イベントに成長。「新開地寄席」は120の席が毎回満席になる盛況を博す。また、女性が行きにくいロマンポルノなどを女性限定で見せる特集が「新開地映画祭」では毎年話題をさらっている。 「終わりのない仕事で、もっともっと人が来て欲しいと思う」と藤坂事務局長。同NPOのアドバイザーを務める西島陽子さんも「行ったことがない、という方に、来てもらって新開地の良さを知ってもらいたい」と話す。8月2、3日には同NPO主催で「新開地夏の社会見学会」として、「ジャムづくり見学」や「ボウリング講座」、映画館での「2番館の愉しみ方」など14の体験講座が新開地地区で催される。 申し込みなど問い合わせは、新開地まちづくりNPO(078・576・1218)まで。 (谷川しゅんき/関西ライター名鑑)