災害のニュースを聞くといざというときのお金をとっておくべきだなと考えます。実際はいくらくらい用意しておけばいいでしょうか?
災害のニュースを目にすると、「もし自分の身に起きたらどうしよう……」と不安になる人は多いでしょう。特にお金の備えは、いざというときの生活を支える重要な要素です。しかし、具体的にどのくらいの金額を用意すればよいのでしょうか。 本記事では、災害時に必要なお金の目安と、備え方について解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
災害時に必要なお金はいくらくらい?
災害時には、ライフラインが止まったり、避難所生活を余儀なくされたりと、通常の生活が送れなくなることがあります。そのため、最低限の生活を維持するために必要なお金を事前に用意しておくことが重要です。 災害時などの緊急予備資金は、一般的に生活費の半年~1年分を目安とすることが推奨されています。生活費が30万円の場合は半年分で180万円、1年分の場合は360万円となります。半年~1年分というのは、避難生活を立て直すまでの期間などを想定されていますが、被害状況によっては、数年にわたり長期化する可能性があります。 また、緊急予備資金は被災以外にも失業や休業、病気やけがなど不測の事態が起きたときにも役立ちます。日ごろの生活費をしっかりと把握して、必要な資金を用意しましょう。
災害時は現金が必要!?
災害時には、停電や通信障害によってキャッシュレス決済が使えなくなる可能性があります。そのため、現金を手元に用意しておくことが重要です。そこで、停電復旧までの当面資金として1週間~10日分の生活費を現金で準備しておくと安心でしょう。 1週間の避難生活を想定した場合に準備しておきたい金額は、1人あたり2~3万円程度といわれていますが、生活費などによって異なります。こちらも、日ごろの生活費から計算して準備しておきましょう。なお、現金は1000円札や小銭など、小額で用意しておくと便利です。
お金の備え方:無理なく貯めるための工夫
いざというときのお金を準備するには、日々の生活費のなかから少しずつ積み立てていくことが大切です。例えば、毎月5000円ずつ災害用の現金を貯めれば、半年後には3万円、1年後には6万円になります。無理なく少額から始めることで、負担を感じずに貯められます。 また、災害用の現金は「分散して保管」することがポイントです。例えば、自宅の防災バッグや非常用リュックサックに少額の現金を入れておき、財布や車のダッシュボードにも予備の現金を用意しておきます。 さらに、銀行口座やデジタル決済も活用し、万が一のためにお金の管理を分散させると、より安心でしょう。
災害に備えてお金も心も安心を確保しよう
災害時に必要なお金は、普段の生活費や家族構成に応じて確保しておくことが重要です。緊急予備資金は、生活費の半年~1年分程度が目安とされています。そのほかに現金で1人1週間~10日分の生活費を小額紙幣や小銭で用意し、防災バッグや財布に分散して保管しましょう。 お金の備えは少しずつ積み立てることで、無理なく続けられます。日ごろから災害に対する意識を高め、家族と一緒にお金の準備を進めることで、万が一のときにも安心して乗り越えられるでしょう。心の余裕も生まれ、より冷静に行動できるはずです。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部