佐藤義則氏 阪神・佐藤輝2失策に「打ち取った打球は確実にアウトに」 投手心理を解説
「ヤクルト4(降雨コールド)0阪神」(7日、神宮球場) 阪神が雨天コールドで4カードぶりの負け越しとなった。先発の及川雅貴投手(23)は初回に先制2ランを浴びて2敗目。それでもデイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(69)は「そんなに悪いとは感じなかった」と投球内容に一定の評価を与えた。 ◇ ◇ 及川が初回、村上に2ランを浴びた。打たれた球は外寄り高めのカットボール。この球は絶対に低く投げないといけない。特にリーチが長くて飛ばすバッターには高めにいくと危険な球になる。球が遅い分、真っすぐ狙いのタイミングでもタイミングを合わせることができるからだ。村上も一瞬、間を取ってからパチンとコンパクトに振って完璧に捉えた。 二回には佐藤輝の2失策にも足を引っ張られて2失点。ただ、球自体は強さを感じるし、ストライクをしっかりと取り切る制球力もあるので、きょうの投球もそんなに悪いとは感じなかった。伊藤将が2軍調整中だが、その穴をカバーできるだけの力は十分にある。 佐藤輝の1つ目の失策は体の横で捕球しようとしてバウンドを合わせられずに後逸した。アウトにできれば華麗に見えるプレーだが、投手にすれば打ち取った打球は確実にアウトにしてもらいたい。体の正面で捕りにいけば、はじいても前に落とすことができる。一塁悪送球は送りバントして一生懸命に走るサイスニードに焦ってしまったのかもしれない。痛い2失策となった。