なぜヴィニシウスはバロンドール受賞できなかった?主催誌の編集長が示唆「レアル・マドリーの成功が…」
バロンドールを主催する『フランス・フットボール』の編集長は、レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールが受賞しなかった理由を示唆している。 【バロンドール2024 投票結果】ロドリが初受賞!ヴィニシウス、ベリンガムらの順位は? 昨季公式戦39試合で24ゴール11アシストを記録し、チャンピオンズリーグとラ・リーガ優勝を達成したヴィニシウス。今季も15試合で8ゴール7アシストと見事な結果を残し続けてレアル・マドリーを牽引、2024年のバロンドール最有力候補ともされてきた。 しかし、28日の授賞式にはヴィニシウスを含むレアル・マドリー陣営が欠席することに。スペイン複数メディアの報道によると、レアル・マドリー陣営は授賞式が行われるパリへのフライトの数分前にヴィニシウス、さらにダニ・カルバハルらが受賞しないことを知った模様。これに憤慨して、フライトを中止したという。また、授賞式不参加を主導したのがヴィニシウスであり、その動きをチームメートたちも支持したと伝えられている。 最終的にはスペイン代表としてEURO2024制覇の立役者となったロドリが栄誉を手にし、ヴィニシウスは2位という結果に。この結果は世界中で話題を呼んでいるが、『フランス・フットボール』のヴィンセント・ガルシア編集長が『レキップ』でヴィニシウスが受賞を逃した理由について示唆した。 「ベリンガム(3位)とカルバハル(4位)がトップ5に入ったことで、ヴィニシウスが苦しんだことは明らか。それによってヴィニシウスのポイント数が減ったからだ。これはレアル・マドリーの成功のシーズンを要約しているよ。最終候補(30名)に4名が名を連ね、審査員は彼らに票を分散することになったようだ。だからロドリが有利になっている」 またレアル・マドリー陣営が不参加になったことについて、事前に情報が漏洩していた可能性も伝えられているが、「レアル・マドリーもマンチェスター・シティも、誰も知らなかったと断言できる。(マドリーは)強い予感を持っていたのかもしれない」とし、報道を否定している。 なお2023-24シーズンのバロンドールは、FIFAランキング100位以上の国の記者180人が個人の結果、チームとして収めた結果、品格およびフェアプレー精神の三点を基準として、メディアグループ・アムリ傘下『レキップ』『フランスフットボール』の編集部が予め選定した30人に対して投票を行う(1位15ポイント、2位12ポイント、3位10ポイントなど)。そして総合ポイントが最も高い選手が賞を手にすることになる。また、今回から共催としてUEFA(欧州サッカー連盟)が加わっている(正式名称はUEFAバロンドールに)。