【ウインターカップ2024】精華女子の清藤優衣&中釜光来「部員47人全員の思いを背負って日本一に」
「一人の成功をみんなで喜べるのが精華の良さ」
──新チームが始まって、最初にインターハイがありました。地元開催で期待される中、3回戦敗退をした時の心境を教えてください。 清藤 福岡開催のインターハイは、私たちが入学した頃から大上コーチに「そこを3年間の一番の目標にしていこう」と言われてきていたので、インターハイに懸ける思いは強かったんですが、優勝するための準備が全然できてなくて、力不足で負けたとすごく感じました。 ──準備不足というのは具体的にどういうことですか。 中釜 自分自身もケガで良いコンディションで臨めず、思うようなプレーができず、チームを作れなかったことが一番悔しかったです。コンディションが整っている状態で負けるのであれば、練習で改善していくこともできるんですけど、コンディションという最初の部分で良い状態じゃなかったのは本当に悔いが残るところです。 ──それでもウインターカップの福岡県予選は1位で突破しました。 中釜 東海大学付属福岡に18点差をつけて勝てたのは、チーム全体でスカウティングして、勝つ準備が整っていたのが一番大きな要因だと思います。 清藤 毎年、東海大福岡と福岡大学附属若葉と対戦するんですが。今年はいつもは感じないような緊張感がありました。でも不安はなく、最後の県大会というのもあって「負けたくない」という思いが強かったから、自信を持ってとても楽しくできました。 ──苦しい時期を経て、福岡県での最後の試合で勝てた時の気持ちはいかがでしたか。 清藤 ウインターカップ予選では、1年生から1回も優勝したことがないんです。なので、今年はすごく良い雰囲気で臨めて、やっと優勝できたという安心のほうが大きかったです。 ──この3年間でチームが成長していると思うところはどこですか。 中釜 新人戦ではボールが止まってから「オフェンスは何をする?」という感じのスタートでした。今は一人ひとりのスキルもだんだん上がって、役割を理解したことで、ボールが止まることもなくなりましたし、プレーの幅が広がったのは大きく成長したところです。 清藤 チームとして『一人の成功をみんなで喜べる』というのが精華の良さだと思います。バスの中での応援練習も、応援席にいる子だけでなく、ベンチのメンバーも全員で一緒にしたり「みんなで試合に向かおう」という気持ちを立場に関係なく持てているのはすごく成長している部分だと思います。