高校生という限られた時間の中にあるしょうもなくもコミカルな日常を、「学級日誌の端の絵しりとり」「先生についている謎のあだ名」などいやに解像度の高いテーマで描き出す唯一無二の作品

和山やま氏によるコミック『女の園の星』が、Kindleにて半額セール中となっている。 『女の園の星』は、『FEEL YOUNG』にて2020年1月より連載中の作品。女子校の教師である「星先生」を主人公に、生徒たちの自由奔放すぎる姿や、彼の教師生活をシュールに描く作品だ。 本作の大きな魅力のひとつは、高校生という限られた時間の中にあるしょうもなくもコミカルな日常を仔細に描いている点だ。1巻に収録されている1話では学級日誌という懐かしすぎるテーマを描いており、その中の備考欄で繰り広げられる「絵しりとり」にフォーカスする。 味のあるタッチで描かれた謎の人物が何を指しているのかを答えを探すため、星先生は「布袋」、「本当の布袋」、「哺乳類」とさまざまな答えを思案するも、意外な答えが同僚の手によって明らかになる。 女子校で過ごす個性豊かな生徒たちはもちろんのこと、星先生とその同僚・小林先生の関係性にも注目。仕事後の食事で見せる、ふたりの「先生」ではなく同僚としての意外な姿は人間的な魅力にあふれている。 和山やま氏によるリアルかつ美麗なタッチや、話の大筋とは関係のない細かなやりとりにまで詰められたユーモアも特徴。隅々まで何度も読み返したくなる、そして読み返すたびにすこし元気になる作品だ。 『女の園の星』は、電子書籍版がそれぞれ半額キャンペーン中。今ならまとめ買いも半額の1018円で購入できるほか、1巻が無料で試し読みできる。