1時間立ち往生…トンネル内で事故に遭遇したら
熊本朝日放送
熊本県大津町のトンネルで起きた死亡事故。現場に居合わせた人たちが、当時の状況を証言しました。 8日、大津町の北側復旧道路・二重峠トンネルで起きた事故。阿蘇市方面から大津町方面に向かっていた軽乗用車が、道路維持の作業中に路肩に停車していた貨物車に追突しました。 この事故で軽乗用車の助手席に乗っていたインドネシア国籍の男性が亡くなりました。 西嶋宏一郎アナウンサー 「事故はこのトンネルの中央付近で起き、後続の車は立ち往生しました」 事故が起きたのは全長約3.7kmの片側1車線のトンネルの中央付近とみられ、この事故の影響で、北側復旧道路は全面通行止めとなりました。 片側一車線の道路。現場に居合わせた女性によると、20~30台ほどの車の列ができていたといいます。 「トンネルの真ん中にコンクリートのパーツみたいなのがずらっと並べてあるんですよね。それを一部撤去して外して、その部分でUターンして」 誘導を待ち、1時間ほどで阿蘇方面に戻ることができましたが、事故現場には、阿蘇市で行われた集団宿泊教室から帰る途中だった熊本市内の小学生らが乗るバスも居合わせました。 児童 「不安だなというか、このまま夜まで一晩ここで過ごすんじゃないかと思った」 バスは、1時間半ほど立ち往生し、トイレの問題など不安を口にする児童もいたということです。 今回は、乗用車など一般車両は一時取り外した中央分離帯の間からUターンして阿蘇方面に避難し、車体の長いバスなど大型車両は、切り返しができないため道路を逆走する形で大津町方面へトンネルを抜けたということです。 約3時間後には通行止めは解除されましたが、万一、火災によって煙が充満するような場合には、非常に危険なトンネル内の事故。道路を管理する熊本河川国道事務所は、トンネル内で車両火災などが発生した場合は、車を置いて、トンネル内の避難路を利用してほしいと話しています。