小学6年生から研修生までが同じ条件で戦う! 過去には山下美夢有も優勝した「エナジックジュニアオープン」とは?
2024年の優勝スコアは男子がイーブンパーで女子が10オーバー
この大会でもう一つ特徴的なことがあります。それは12歳から22歳までのアマチュアゴルファーが同じティーイングエリアで2日間36ホールのスコアを競うことです。 「うちのコースは難しいんですけど、距離はそれほど長くないんですよ。距離が短いテクニカルコースなので、『あの位置にピンを切ったら、ここまでの距離をここに打たなきゃダメ』というホールばかりです。『行き当たりばったりのゴルフだとスコアは出ないよ。作戦をちゃんと練ってプレーしてくださいね』というセッティングで、小学6年生から研修生まで同じ条件で戦ってもらいます」(三浦さん) 2024年大会のヤーデージは男子の部が6303ヤードのパー73、女子の部が6240ヤードのパー73と、確かに距離はそれほど長くありません。それでいて優勝スコアは男子の部が36ホールストロークプレーでイーブンパーの「146」、女子の部が10オーバーの「156」でした。ちなみに、男子の優勝者は中学3年生。 「エナジックジュニアオープンに出場した年にプロテストで現役合格した子たちと再会したとき、『うちの試合どうだった?』と聞くと『あんなに難しいコースでの試合はなかなかない』といってくれるんです。1年の最初に通常では味わえないハードなセッティングを楽しんでもらって、それが成長につながってくれるとうれしいですよね」(三浦さん) 1月の沖縄というと、暖かい気候の中で快適なプレーが楽しめるゴルフの楽園というイメージがありますが、そんな状況下でジュニアゴルファーたちが歯を食いしばって難コースに立ち向かっている姿を想像すると、応援したい気持ちが湧いてきます。
保井友秀