尾上菊五郎、尾上菊之助の初芝居初日「50-50」「デコピン」など話題ワードにあの人気曲も
尾上菊五郎、尾上菊之助らが出演する国立劇場主催の初春歌舞伎公演「通し狂言 彦山権現誓助剣」が5日、東京・新国立劇場中劇場で初日を迎えた。 初芝居は、前年の流行語が登場するのが恒例。「不適切にもほどがある!」「裏金」「ホワイト案件」「50-50」「デコピン」といったワードが次々飛び出し、ヒット曲「はいよろこんで」のダンス場面にも沸いた。 菊之助は主人公毛谷村六助を初役でつとめた。菊之助が言うところの「いい人すぎるにもほどがある」六助によるあだ討ちを描いた物語で、通し上演であだ討ち完遂まで見せるのは58年ぶりという上演となった。 真柴久吉をつとめる菊五郎は大詰に出演、孫丑之助、眞秀ら子供たちも立ち回りを見せ、名乗りをあげるなど見どころも多く、観客からの大きな拍手が送られた。 5月に菊之助が8代目菊五郎を、丑之助が6代目菊之助を襲名することもあり、出演者がそろった締めくくりのあいさつでは、襲名や芸の継承などが盛り込まれた。 国立劇場は再整備に向けて閉場中のため、新国立劇場での初芝居は今年で2回目。 公演は27日まで。