座りにくい…「意地悪ベンチ」が物議を醸す ホームレス排除か不正利用対策か?「誰のための公園か」「普通に使う人のメリットが侵されている」宮崎謙介氏が指摘
東京新宿区の公園に設置された特異な形状のベンチが物議を醸している。 そのベンチは背もたれがなく、座る面がアーチ状になっているという、一見すると居心地の悪さを感じさせるデザイン。Xでは「ホームレスが寝ないためでは?」「『座るな』の意思表示がすごい」など、あえて居心地の悪いデザインにしているのではないかとの批判の声が上がっている。 【映像】物議を醸す「意地悪ベンチ」 これを受けて区の担当者は「決して(ホームレスを)排除しようとか意地悪しようとかそういうことではない」と説明。 「公園で飲酒、あるいは盛り上がって大きな声で話をするといった事象が多く発生しており、不正利用対策の一環として、こういった形状にしている」(新宿区みどり公園課) 街の人からは「逆に子供たちはお馬さんにまたがるような感覚で結構楽しんでいる」との声もあった。 デザインで問題を解決する試みは新宿区以外にも渋谷区など様々な自治体に広がっているという。 元衆議院議員の宮崎謙介氏は、設置の経緯について「何かしらの問題があって、その対策のためにどうするかという議論をして、この形状になったと思う。ホームレスの問題かもしれないし、近隣の騒音トラブルの可能性もある」と推察した。その上で、「誰のための公園かという観点から考えた方がいい。子供が砂場で遊んでいるところに来る親御さんは、座りにくい。子供はいい、遊べるかもしれないが、親は違う」と指摘した。さらに「排除することばかりに頭が行き過ぎて、普通に使う人のメリットが侵されている」と語った。 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部