日本勢のパリ五輪メダル第1号が「夏通算500個目」に!大アウェーのフランス、柔道・角田夏実、永山竜樹が有力候補
◇記者コラム「Free Talking」 7月26日にパリ五輪が開幕する。日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本勢のメダル第1号は夏季五輪での日本勢通算500個目のメダルとなる。 「メモリアルメダル」の有力候補は、大会第2日に行われる柔道の女子48キロ級の角田夏実(31)と男子60キロ級の永山竜樹(28)=ともにSBC湘南美容クリニック=ら。ちなみに2021年東京五輪では、女子48キロ級で渡名喜風南が獲得した銀メダルが夏冬を合わせた日本勢の通算500個目のメダルとなった。 10日、角田と永山が勤務先のSBC東京医療大で特別講義と技の披露をした。試合に向け「相手を徹底的に研究する」という角田と、「研究を過剰にせず、組んだ瞬間の感覚を信じる」という永山。対照的なタイプの2人が柔道の先陣を切る。柔道のスタイルと似るのか、パワーポイントを作成し、入念な準備で臨んだ角田と、アドリブで気持ちを込めながら講義した永山とが好対照で印象的だった。 「日本のお家芸」とされる柔道だが、意外にも五輪の最軽量級での「ダブル金メダル」は多くない。女子柔道が正式採用された1992年バルセロナ五輪以降、21年東京五輪までの8大会で最軽量級の2人が同時に金メダルを獲得したのは00年シドニー、04年アテネ五輪の2度。両大会を連覇した女子48キロ級の谷亮子さんと、96年アトランタ五輪から3連覇した男子60キロ級の野村忠宏さんの2人だけで、決して簡単なことではない。 今回の五輪は「大アウェー」での戦いになる。フランスは競技人口が日本の4倍ともいわれる柔道大国。約1カ月後の大きな挑戦とメモリアルなメダルを、現地でしっかりと見届けたい。(一般スポーツ担当・広瀬美咲)
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