楽天、接戦制して連敗『4』でストップ 自力優勝消滅は回避 2番手で登板の渡辺翔が今季4勝目
◇30日 楽天2―1西武(楽天モバイルパーク宮城) 楽天が本拠地・仙台での接戦を制して、25日のロッテ戦(ZOZOマリン)からの連敗を4で止めた。山形での1試合を含む交流戦終了後初のホームゲームだった3連戦は1勝2敗で終了。ソフトバンクが勝ったため、負ければ自力優勝の可能性が消滅することだったが、この日は回避した。また、ナイターでオリックスが敗れたため、1日で4位に再浮上した。 この日はチームの勝ち頭・藤井が先発。2回に巨人から西武に移籍した松原に新天地での初打点となる中前適時打を許して1点を先制されたが、バックの好守にも助けたれて持ち味である粘投を展開した。7回には2死からの児玉の三塁打と外崎への四球で一、三塁のピンチを招いて降板。ここでベンチは2番手・渡辺翔へのスイッチを決断し、右腕は一走の盗塁を許したものの、岸を空振り三振に抑えた。 3回に辰己の犠飛で同点に追いついた打線は7回に反撃。黒川の左前打と小郷の四球で1死一、三塁の好機をつくった。ここで村林が遊ゴロ。しかし、一走の小郷が好走塁を見せて併殺を阻止。黒川の代走・小深田が本塁を駆け抜けた。西武・渡辺監督代行は二塁のプレーをリクエストして、リプレー検証が行われたが、小郷の二進は覆らず値千金の1点が入った。 1点リードの9回には守護神の則本が登板。先頭の代打・栗山の左前打と源田の送りバントで1死一塁とされたが、松原の遊ゴロで二走の代走・高松が走塁死。最後は児玉を空振りに仕留めて、逃げ切った。お立ち台には今季4勝目を挙げた渡辺翔、20ホールド目を上げた酒居、18セーブ目を挙げた則本が登場。勝ち運をしっかり発揮した渡辺翔は「とにかく0で帰ってこられるようにという気持ちで投げました」と振り返った。 この勝利で3位・日本ハムとは1・5ゲーム差に接近。楽天の次カードは東北6県でのホームゲームとなっており、2日は青森県弘前市のはるか夢球場、3日は盛岡市のきたぎんボールパークでオリックスと対戦する。
中日スポーツ