「2月相場」の行方は"あの重厚長大銘柄"に懸かっている
2022年の後半相場で最も低調だったナスダック市場。そこが1月に入ってから4週連騰。市場関係者の雰囲気は否が応でも盛り上がっている(写真:ブルームバーグ)
2023年の1月相場も残り2営業日。大発会からいきなり「半年ぶりの2万6000円割れ」という散々なスタートを切った今年の日本株相場も、アメリカ株の頑張りや日本銀行の「現状維持」表明で株価が戻り、どうやらひと安心の月末を迎えることになりそうである。 1月27日現在で計算すると、日経平均株価の月初来上昇幅は1288円(2022年12月末比4.9%高、TOPIXは同4.8%高)となっている。この「1288円高」というのは、1月相場としてはかなりの成果と見ていい。過去の記録では、1998年1月に1369円(8.9%)高がある。仮に27日の水準で1月を終えることができれば、同月としては25年ぶりのパフォーマンスとなる。 ウォール街に「ジャニュアリー・エフェクト(1月効果)」という言葉がある。前年12月末に株を買って、翌年1月に売れば、ほかの月に同じことをやる以上に大きな成果が得られるという意味のアノマリーだ。 だが、実際に1月相場が歴史的に見ても高かったかというと、決してそうでもない。日経平均について過去10年間で見ると、5勝5敗の星取りでしかない。にもかかわらず、25年ぶりの好記録ということなら、これはちょっと見直したくなる。
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岩本 秀雄