【バレー】金蘭会高単独チームの大阪府が全国二冠なるか 少年女子最終日の見どころ【SAGA2024国スポ(少年女子)】
愛媛県(今治精華高、松山東雲高、済美高、宇和島東高) 四強で唯一の選抜チーム 北川&矢田が大暴れ
愛媛県が選抜チームでは唯一の最終日に進んだ。インターハイ出場は逃したものの、四国大会、そして皇后杯四国ブロックラウンドで初優勝した今治精華高が軸。準決勝では岡山県に敗れたが、2回戦では東九州龍谷高単独チームの大分県をストレートで下すなど、伝統校相手にも堂々たる戦いを見せた。 チームの二枚看板は矢田と北川のミドルブロッカーコンビ。矢田はチームメートの森川仁湖とともにビーチバレーボールのアンダーエイジカテゴリーで2年連続国際大会を経験し、9月の国スポでも優勝。北川も1年生時からアンダーエイジカテゴリー日本代表で国際大会経験豊富な選手だ。岡崎大志監督(今治精華高)は「すごいですよ。2人が合わさったらこれだけ力が出るんだな、と。全国でも証明できたと思います」と頼もしげに語る。 ベンチ入り12人のうち半数以上が中学3年生時のJOC杯で準優勝したメンバー。本戦出場を逃した昨年の国体四国ブロック大会でも、今大会とほぼ変わらないチームで強化を続けてきた。目標のベスト4入りはかなえたが、ここで満足するつもりはない。
東京都(八王子実践高) メキメキと力をつける若きチーム 1年生両エースの活躍に期待
大阪府にストレート負けを喫したが、八王子実践高単独の東京都がベスト4入り。シーズン序盤は下北沢成徳高、共栄学園高の後を追っていたが、インターハイ都予選ではその両校を下して優勝。本戦ではベスト8入りを果たしており、右肩上がりで成績を残す。 サウスポーの市川悠乃キャプテンのスタメン以外は1、2年生の若きチーム。なかでも攻撃の中心を担うのは、吉井美樹(※)と小林愛雅の1年生エースコンビだ。中学3年生時に全国中学選抜を経験した吉井は引き出しの多いスパイク、そして小林は強打を武器に、大阪府のブロックが相手でも点数を重ねた。高いミドルブロッカーがそろう愛媛県にも持ち味を存分に発揮し、し烈な春高都予選への糧を得たい。 ※「吉」はつちよし 文・写真/田中風太(編集部)
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