感極まった表情を見せる柳葉敏郎（撮影・堀内翔）

　俳優の柳葉敏郎（６３）が１５日、都内で行われた主演映画「室井慎次　生き続ける者」の初日舞台あいさつに福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、真矢ミキ、松下洸平、本広克行監督と出席した。 【写真】感極まる柳葉敏郎　前山くうが＆こうがが超いい表情 　９７年にスタートした「踊る大捜査線」シリーズで柳葉が演じるキャラクター・室井慎次を主人公に描く映画２部作で「室井慎次　敗れざる者」に続いて、同作が公開された。「当初は受けまいと思っていた人間が自分が生まれ育った場所で作品を作ってもらえるのはこの上ない」と振り返った。 　本広監督から「（柳葉は）もう何度も泣いている」と暴露されると、柳葉は「おい！」とツッコミつつ、「そうだな」としみじみ。「悔いなく室井慎次の人生を送ることができました」と語った。 　「室井慎次　敗れざる者」は公開２７日間で、観客動員数１００万人を突破。「踊る」シリーズの累計興行収入が５００億円を超え、大きな話題を呼んでいる。柳葉は「家に大きな花も届いたりして、地元の方の愛情を感じた。反響としてはありがたいものがありました」と受け止め、「全てはここにいらっしゃる人たちに支えられてできあがった。幸せな時間を過ごさせていただきました」と集大成の作品に感謝した。 　筧からは「僕、個人としては柳葉敏郎ありがとうという感じです。劇団の時から一世風靡の柳葉さんを見てずっとターゲットにしてきたので。２７年間、トータルで本当に柳葉敏郎ありがとう」と感謝されると、柳葉は「このシリーズ含めたこの作品で知り合えた方に感謝の気持ちしかない。う～ん…」と言葉を詰まらせ、「ありがとう」と涙を浮かべた。最後にはこの日集まった観客からもサプライズで「室井さん、ありがとう」と声援を受けると、涙をこらえきれず、お辞儀して応えていた。