【MLB】佐々木朗希がメジャー挑戦へ ロッテがポスティング移籍容認を発表 全30球団による大争奪戦か
日本時間11月9日、日本プロ野球の千葉ロッテマリーンズは佐々木朗希について、ポスティング制度を利用したメジャー挑戦を容認し、移籍に向けた手続きを開始することを発表した。メジャーでは国際移籍選手について、25歳未満の場合は契約金に制限が設けられるほか、マイナー契約しか結べないなどのルールが定められており、ロッテは佐々木が25歳になってからメジャー移籍するよりも、得られる譲渡金が大幅に減少することになる。それでも佐々木の夢を後押しし、挑戦を応援することを決めたようだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 ロッテの松本尚樹球団本部長は「入団した当初より本人からアメリカでプレーをしたいという夢を聞いておりました。今年までの5年間の総合的な判断として、彼の想いを尊重することにしました。日本の代表として頑張って欲しいと思っています。応援しています」とのコメントを発表。 ロッテの吉井理人監督は「チームとしてはもちろん、とても痛いです。ただ自分もアメリカでプレーをしたことがあるので気持ちはものすごくわかります。そして若い今、チャレンジしたいという気持ちもわかります。未完成な部分は正直、まだまだありますが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることもできるのではないかとも考えます。2020年、石垣島キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は私にとって野茂英雄を初めて見たとき以来の衝撃でした。それを向こうでぜひ証明してほしいです。頑張ってください」とコメントした。 佐々木自身は「入団してからこれまで継続的に将来的なメジャー挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません。マリーンズでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんなときもチームメイト、スタッフ、フロント、そしてファンの皆様に支えられながら、野球だけに集中してここまでくることができました。1度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と決意を述べた。 なお、メジャー各球団が国際移籍選手と契約できる期間は12月15日に一旦終了する。その期間中に使用できる契約金を最も多く残しているのはドジャースであり、金額にして250万ドルほど。よって、この期間中に佐々木が契約した場合、ロッテが得られる譲渡金は最大で62万5000ドルほど(マイナー契約の場合の譲渡金は契約総額の25%)ということになる。 次の契約期間は1月15日にスタートし、各球団が使用できる契約金もリセットされるため、ロッテは得られる譲渡金を最大化したいのであれば、佐々木の契約が次の期間になるようにポスティングを申請することもできる。ドジャースが有利と言われている佐々木争奪戦だが、次の契約期間まで待てば、少なくとも契約金に関してはほぼ横並びでのスタートとなるため、エース級のポテンシャルを秘めた佐々木をめぐり、全30球団による大争奪戦が繰り広げられることになるだろう。