「3月で『サンモニ』降板」関口宏は4月からBSで新番組…“大御所に配慮”テレビ業界「おかしな掟」
『サンデーモーニング』(TBS系)で司会を務める関口宏の出演は3月31日放送のラスト1回に迫ってきた。 【写真あり…まさか】関口宏の”後任”…膳場貴子が「クリスマスデート」していた相手 この番組は1987年から36年あまり続く長寿番組だが、3月いっぱいで関口は降板。後任はフリーアナウンサーの膳場貴子アナが務める。 24日の放送では、 「また来週です」 と言うのみで翌週で最後ということには触れなかった。 ついにあの関口宏も“引退か……”と思いきやそうではない。 4月21日からBS-TBSで新番組『関口宏のこの先どうなる!?』(日曜・正午)で司会を務めるのだ。80歳から冠番組がスタートするというのは一般人の感覚では理解しがたいだろう。 しかしテレビ局関係者によると芸能界では“避けられないこと”なのだという。 「ここまで局に貢献した人をあっさりと切ることはできません。なぜなら、番組立ち上げ当初にADだった局員が役員になっていることなどザラにあり、功労者である大御所に頭が上がらないというケースはよくある。 みのもんたさんも『ケンミンショー』を卒業してもらう際、メンツを保つためにかわりの朝番組『朝からみのもんた』(読売テレビ、関西ローカル)を用意しました。それで数字が取れなかったら“ご理解いただいてご勇退してもらおう”という感じです」 ちなみにみのの番組は案の定というべきか、7ヵ月ほどで打ち切りになった。 「大御所はプロダクションの大物たちともつながりがあるため、軽々しく扱うことはできません。“お世話になった人は大事にします”という姿勢を見せなければ、次のブッキングで面倒なことになる。全く数字がついてきていなくても簡単に打ち切ることはできないのです」(同・テレビ局関係者) 関口の番組は毎週のように発言が炎上してネットニュースになることが多いが、ほかに大御所の番組でよく話題になるのは『アッコにおまかせ!』(TBS系)だろう。1985年から放送されているので、関口の番組よりも長寿番組だ。 松本人志の性加害問題を取り上げた際には 《私だけかもわからへんけど、刑事とか民事とかもわからへんから、なんかあったらすぐおまわりさんに相談しようって、そう思わない?》 と発言し、被害者心情を理解していないとして炎上した。 「“ご意見番”と持ち上げられすぎて、無理にコメントして炎上している節がありますね。それだけ大御所タレントは“裸の王様”ということです。無知だろうがズレた思想だろうが、スタッフが注意できないほど、強大な力を持っている。 さらにこの番組は和田さんの事務所“ホリプロ”が企画制作に入っているため、より一層“卒業”させづらい。だからこそ自らが空気を読んで“勇退”してほしいとみんな思っている。社交辞令で『辞めないでください』と言われることを真に受け、老人になっても今の地位にしがみつくのが芸能界です」(ワイドショー関係者) 『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の桂文枝と山瀬まみが卒業したときは、同じく吉本から藤井隆、ホリプロから井上咲楽が後任になった。それほどテレビ業界は、事務所に忖度しなければならないようだ。 もう一人、放送があるたびに“引退しろ”と言われ炎上しているのが『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)の司会者・田原総一朗氏だ。 人の話をさえぎったり、何かを決めつけて相手を罵ったりと毎回ネットニュースやXなどでは批判が殺到している。高齢のせいか、最近は相手の話を聞き返す光景も頻繁に見られる。しかしテレビ局としては、これまでの大御所と同様、田原に引導を渡すことは難しいようだ。 大御所タレントたちからすれば“オファーがあるから受けているだけだ”と、恥じることなく仕事を全うしているだけなのだろう。どの世界も“引き際”が難しいことに変わりはないようだ――。
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