夏の風物詩“うなぎ”求めて外国人観光客が殺到 「日本一暑い街」の熱中症対策は?
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全国的に暑い一日となりました。14日はさらに暑くなるということですが、4日連続の真夏日となっている「日本一暑い街」の熱中症対策を緊急取材しました。 ■久留米35℃「真夏日」308地点 ギラギラと太陽が照りつける街。福岡県に隣接する大分県の日田市です。最高気温は猛暑日に迫る、34.4℃まで上昇。真夏日は4日連続、今年12日目で沖縄を除き今年、全国最多を記録しています。 地元の人 「日田は暑い。全然暑さが違う。東京も暑いだろうが、日田の暑さは異常」 日田市を含め、周辺の街が軒並み厳しい暑さとなりました。福岡県の久留米は35℃の猛暑日に。久留米で2人、福岡県内で13人が熱中症で救急搬送されています。 全国で30℃以上の真夏日となったのは300地点を超え、夏日は700を超えています。 ■日本一“暑い街”熱中症で搬送も 山々に囲まれた盆地の日田市は35℃以上の猛暑日となる日も多く、年間の猛暑日数が45日になったことも。おととしまで国内最多の記録でした。 13日も午前中から容赦ない日差しが照り付けるなか、炎天下にもかかわらず長蛇の列が…。 訪日客 「(Q.どこから来た?)韓国」 並んでいる人のほとんどが外国人観光客です。 ■4日連続「真夏日」炎天下でも行列 猛暑でも並んでまで食べたいのが、夏のスタミナ食「ウナギ」です。梅雨入り前の6月ですでに大忙し。平日でも約200人が訪れるといいます。 炭火焼きの熱がこもる焼き場は冷房が必須です。 おひつに盛ったご飯にかば焼きを刻んで乗せた名物の「日田まぶし」。3つの食べ方があり、1杯目はそのまま。2杯目は薬味を乗せて…。3杯目はだしを注いで味の変化を楽しみます。 韓国から来た人 「おいしいです。たくさん食べた後のシメにいいですね」 韓国から来た家族は大満足。 旅行予約サイトの調査では、アジアなどに住む外国人が注目する旅行先で大分県日田市が3位にランクイン。日本の街ではトップになっています。 福岡などの大都市でなく、なぜ日田市が人気なのでしょうか。 韓国から来た人 「博多や天神には韓国人が多いので日本を旅している気がしません。田舎の古い町並みが好きなんです」 外国人観光客はアームカバーや帽子などで暑さをしのいでいました。 外国人観光客 「日差しがとても強い」 ■日本一“暑い街”の熱中症対策 日田市では、熱中症対策に力を入れています。地区の公民館では…。夏本番を前に高齢者に向けて市の保健師が熱中症の注意喚起を行っています。 日田市 保健師 永瀬湖都さん 「熱中症は本格的に暑くなる前の梅雨前や梅雨明けてすぐでもかかる。夜間や室内での熱中症も多くみられるので、特に注意が必要な病気」 冷房がきいた室内でも汗が噴き出てきます。 参加者 「私の場合は倦怠(けんたい)感が」 永瀬湖都さん 「もしかして熱中症になりそうかもと思った時は、涼しい日陰や部屋の中に移動して首筋や脇を冷やすと良い」 参加者(84) 「暑さで動けないと思うこともある。聞いて良かった。家では1人だからあまり気にしない。聞くと(対策を)しないといけないと勉強になる」 暑い街・日田では、他にも熱中症対策が。公共施設の一時休憩所を去年の15カ所から今年は35カ所に増加。民間の施設にも協力してもらい、水分補給しながら休憩できる場を提供しています。 ■“室内熱中症”気づかぬうちに… 東京でも熱中症の危険性が高まっています。 看護師 「おはようございます。訪問看護です」 看護師が訪ねたのは、息子と暮らす97歳の男性です。 息子 「1年中こたつだから」 夏の暑さですが、こたつに入っています。 看護師 「のどはかわかないです?」 97歳の男性 「そんなにかわかない」 看護師 「のどがかわかなくても…」 97歳の男性 「ああ水分をね」 看護師 「よくご存じで」 高齢者はのどのかわきに気付きにくいため、こまめな水分補給を呼び掛けます。 息子 「父親はペットボトルを置いても飲まない」 ただ、暑さを感じない高齢者も多いといいます。 訪問看護ステーションブロッサム 正看護師 近藤弘子さん 「(別の家では)暖房が付いていた。私は『暖房付いているよ』と言って強制的に冷房にしたが、『寒いから(暖房を)付けた』と言っていた。できることを提案して意識を向けてもらう、意識付けが大事だと思う」
テレビ朝日