「パンとエスプレッソと姫路城」オープン 推しはアーモンドトースト 来年には民泊も
世界文化遺産・国宝姫路城の城下町として栄えた兵庫県姫路市材木町に、パン屋兼カフェ「パンとエスプレッソと姫路城」がオープンした。築約110年の古民家を改修した店内では、姫路名物「アーモンドトースト」などを提供。パン屋でも地産地消にこだわった商品を販売する。来年には1棟貸しの民泊施設も併設予定で、姫路の新たな観光スポットになりそうだ。(橘高 声) 【写真】船場川に臨むカフェ 「パンとエスプレッソと」は表参道の1号店をはじめ、全国に約20店舗を展開する。運営会社の「日(ひ)と々(び)と」(東京)は、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)と協力し、その土地ならではの店づくりに力を入れている。県内では神戸市中央区の「パンとエスプレッソと異人館」に次いで2店舗目。 姫路の店は、1915(大正4)年に建てられた材木商の邸宅だった空き家を改装した。店内は日本家屋特有の緻密な欄間を生かし、はりを残した空間にテーブルやソファを配した。白い天井は姫路城の狭間(さま)をイメージ。大きな窓からは船場川や姫路城の一部も望むことができる。 看板メニューはオリジナルのアーモンドバターを使った名物のアーモンドトースト。パン屋には家島の塩や神河町のユズなど播磨地域の特産を使った商品も並ぶ。ヤマサ蒲鉾(かまぼこ)(姫路市夢前町置本)と共同開発したパンも販売予定という。 姫路市内で姫路産ショウガのスイーツなどを販売し、同店の運営も担う八木有加さん(40)は「食を通して、姫路周辺のことも知ってほしい」と期待する。 来年1月ごろには、敷地内に民泊施設も開業する。姫路城を望める男山から朝日を見るツアーなども検討しているといい、八木さんは「城だけではない姫路の魅力を知ってもらえる、観光の拠点にしていきたい」と意気込む。パンとエスプレッソと姫路城TEL079・290・9250