<リオ五輪速報>女子重量挙げの48kgで三宅宏実が逆転銅メダル獲得
ウェイトリフティングの女子48キロ級が6日(日本時間7日)、現地で行われ、ロンドン五輪銀メダリストの三宅宏実(30、いちご)が、スナッチで8位と出遅れたが、得意のクリーン&ジャークで逆転、銅メダルを獲得した。三宅はロンドン五輪の銀メダルに続く2大会連続のメダル獲得となった。 金メダルはトータルで200キロを上げたタイのタナサン。 3度の試技機会が与えられている(2回まで重量変更可能)スナッチで、三宅は81キロからスタートしたが、1回目、2回目と、立ち上がることができずに失敗。大会前に腰痛が悪化、痛み止めを飲んでの舞台で、その影響が心配された。記録がなければ得意のクリーン&ジャークに進むことができない。失敗すれば4大会連続出場となった五輪が終わってしまうという勝負の3回目で三宅は、集中力を発揮、リフトに成功させた。 父で監督を務める三宅義行さん(70)は「痛みさえなければ技術に問題はない」と、娘を送りだしていたが、スナッチでは、自己ベストの87キロには6キロも及ばず8位発進となった。トップは、92キロを挙げたソピタ・タナサン(タイ)。これまで53キロ級を主戦場にしていた選手だ。 メダル獲得へ逆転をかけたクリーン&スナッチで、三宅は1回目に105キロを成功。2回目の107キロは、肩まで引き上げるクリーンの状態で、赤3つの判定が出て失敗(肘がひざに触れたとの反則)。絶対絶命のピンチとなったが、再び107キロに挑み見事に成功、トータルで188キロとして銅メダルを獲得した。三宅は試技を終えると両手をあげて笑顔、バーベルを抱き、なでなでするような仕草を見せて喜びを表現した。 日本の女子重量挙げをリードしてきたベテランのプライドにかけて、故障の痛みに耐えて勝ち取ったメダルになった。日本の女子重量挙げでの一人で2つのメダル獲得は初の快挙。