人生に必ず「捨て期」がある!老後が不安な人が「モノを捨てるべき」納得の理由
なお、家具は処分するにもお金がかかるもの。ある程度体力があるうちなら、譲り先を探したり、リサイクルショップに持ち込んだりといった作業も苦なくできるが、徐々に体力が落ちてくると億劫になり、専門業者に引き取ってもらうことになる。家具や不用品の処分は、量が多ければ数十万円かかることも。本格的な年金暮らしになってからでは難しいだろう。 ずっと自宅で暮らすつもりだから大丈夫と思っている人でも、やがて介護付き住宅や老人ホームに入ることになるかもしれず、その時はごく限られた品物しか持ち込めない。親が残した実家の片付けに子が苦労する話はいくらでも聞こえてくる。片付かないために、家の処分もなかなか進まないとも。子に負の遺産を残さないためにも、早めの「捨て活」が望ましい。
お金関係の整理にも早めに手を付けておきたいものだ。長い間利用していない口座や、ほとんど出番がないクレジットカードは、早めに解約手続きをしておくと面倒がない。それに、10年以上取引がないまま休眠預金となってしまった“埋蔵金”を発見できるかも。その場合は、口座の解約前に払い戻しの手続きを(休眠預金化している場合は、窓口での手続きが必要となるケースも)。ほとんど使っていないクレジットカードも、年会費が発生している場合がある。次の引き落としが来る前に解約を済ませよう。
使っていない商品券やギフトカードが出てきたら、有効期限を確認することが肝心だ。保管したまま期限が切れてしまっては、もはやただの紙切れになってしまう。期限の記載がないものでも発行元が今後の発行・利用を終了してしまうと使えなくなるので注意したい。該当する金券は金融庁のサイトで確認でき、期間内なら発行者に払い戻しの申し出ができる。 現役時代は健康に自信があった人でも、年相応にトラブルが出てくるもの。加入している保険の内容を改めて確認し、保険証券はすぐ取り出せる場所にしまっておきたい。お金の書類は老後が近づくほど出番が増えるのだから、こちらはうっかり捨てないように。