110年ぶり偉業の尊富士、“髪が追いつかない”最速出世も ケガで「歩けない」…背中を押した横綱の言葉【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
大相撲春場所で尊富士(たけるふじ)が快挙を成し遂げました。新入幕での優勝は110年ぶりで、新入幕で初日から11連勝したのは64年ぶり。初土俵から10場所での優勝は歴代最速です。千秋楽前日に負傷しながら奮起できた裏には、ある言葉がありました。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「尊富士110年ぶり偉業のワケ」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●背中を押した横綱の言葉 ●“心が大事”次の目標は?
■前日の取組で右足を負傷しながら優勝
富田徹・日本テレビ解説委員 「大相撲春場所で、東前頭十七枚目の尊富士(24)が110年ぶりとなる新入幕での優勝を果たしました。24日の千秋楽では、前日の取組で右足を負傷しながら優勝がかかる大一番に臨みました。押し倒しで平幕の豪ノ山を破り、優勝を決めました」 「そして一夜明けた25日午前、会見が開かれました」 尊富士 「本当に優勝したんだなっていう。まさかここまでできるというのは、夢のまた夢ですし、本当に15日間やってよかったなっていう、本当にそれだけです。1つのドラマを見ているような感覚だったですね」
■わずか8場所で…十両へスピード出世
鈴江奈々アナウンサー 「見ている私たちにとっても夢のような取組で、本当に元気をもらいましたよね」 斎藤佑樹キャスター 「ケガは心配だったんですけど、すごいかっこよかったですよね」 富田解説委員 「逆境の中でしたからね。尊富士は今回、記録も塗り替えまくっています。大学卒業後の一昨年9月に初土俵を踏むと、一番下の序ノ口からわずか8場所でプロの力士と認められる十両へスピード出世しました」 「1月の初場所でもいきなり優勝すると、その成績が認められて今回の春場所で新入幕を果たし、前頭となりました」
■大横綱・大鵬以来64年ぶりの快挙も
富田解説委員 「そして初日から11連勝。新入幕で初日から11連勝するのは、昭和の大横綱・大鵬以来64年ぶりの快挙となりました」 「ただ、ここで試練が訪れます。23日の取組で右足にじん帯損傷のケガをして病院に運ばれました。出場も危ぶまれていましたが24日、そのケガを押して千秋楽に臨み、優勝しました」 「新入幕での優勝は1914(大正3)年の両國以来、110年ぶりの快挙です。また、初土俵から10場所での優勝は歴代最速でした」 森圭介アナウンサー 「新入幕の優勝がこれだけ報じられていますけれども、その前も記録をたくさん塗り替えていて、まぐれじゃないということが分かりますよね」