WHITE SCORPION連載【第1回】ALLY「コテコテの関西弁でツッコミ入れたいです」
’23年4月から約半年間にわたって行われたオーディション『IDOL3.0 PROJECT』を経て結成された秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)。 【画像】か、かわいい……!ALLYの白肌輝くポートレートショット ’23年12月7日に配信シングル『眼差しSniper』でデビューし、2月7日には早くも3rdシングル『非常手段』が配信された。 そんな彼女たちのパーソナルな素顔に迫るスペシャル連載がスタート。 連載第1回は、グループ最年長のALLYのロングインタビューをお届け! ◆仕事を辞めてアイドルの道を選んだ ──幼い頃からアイドルが好きで、憧れを抱いていたのでしょうか? 「アイドルを好きになったのはわりと遅くて、高校生になってからでした。友だちに借りた欅坂46さん(現・櫻坂46)のライブDVDを見て、衝撃を受けたんです。ミニスカートのかわいい衣装を着て、キュンキュンするような恋愛ソングを歌うのが私の中のアイドル像でしたが、欅坂46さんは、いい意味でそのイメージからかけ離れていました。かっこいい衣装や曲調、力強いパフォーマンスを見て、私の中のアイドルの概念を覆されたんです」 ──欅坂46を知って、「自分もアイドルになりたい」という気持ちが生まれた? 「大学生になって自分もアイドルに挑戦してみようと思い、坂道グループの新メンバー募集オーディションを調べてみました。ただ、応募資格に『満20歳まで』という年齢制限があったので、残念ながらオーディションを受けることができなかったんです。そもそも現実的な夢ではないし、親に迷惑をかけられないので、大学卒業後は新卒で大阪のアパレル会社で働いていました」 ──’23年3月に『IDOL3.0 PROJECT』が発表され、WHITE SCORPIONのオーディションが開催されます。 「一度は夢を諦めて就職したのですが、会社で働きながらもチャンスがあればアイドルに挑戦したいという気持ちはずっと持ち続けていました。そんな時、『IDOL3.0 PROJECT』を知ったのですが、応募資格が25歳までだったんです。それを見て、これが年齢的にも最後のチャンスだと思い、絶対に受けよう!と決心しました」 ──勤めていた会社を辞めてオーディションに挑んだ? 「ファイナルステージへ進出した候補者が参加する合宿があったのですが、そのタイミングで退職しました。職場の人にアイドルのオーディションを受けていることを言っていなかったので、みんなビックリしていました。でも、上司がとても優しい方で『あなたの夢を応援するよ』と言ってくださいました。家族も仕事を辞めてアイドルの道を選んだことに反対することなく、背中を押してくれました」 ──ラストチャンスを摑み、アイドルになる夢を叶えたんですね。 「実際にアイドルになることができて、夢を見ているような気持ちでした。ただ、WHITE SCORPIONは毎月新曲がリリースされるので、レコーディングや振り入れなどで目まぐるしい日々を送っています。初めてテレビでパフォーマンスさせていただいた時は、意識しないといけないことがたくさんあって、アイドルってこんなに大変なんだ……と実感しました。それと同時に、先輩アイドルの方々への尊敬の気持ちがより大きくなりました」 ──デビュー曲『眼差しSniper』のミュージックビデオは、YouTubeの再生回数が400万回を突破しました(※’24年2月9日現在)。 「すごく反響がありました。アイドルになったことを周りの人にあまり言っていなかったんですけど、ミュージックビデオを見た地元の友だちから『アイドルになったんだ!?』って久しぶりに連絡が来たりしました(笑)。それくらい反響が大きかったです」 ──ALLYさんはグループ最年長。みんなのお姉さんとしてグループをまとめている? 「メンバーには“ALLYねえさん”って呼ばれています(笑)。最年長なのでグループを代表して挨拶をすることも多いですが、全体のまとめ役というわけでもなくて。みんなを引っ張っていくというよりは、年下のメンバーたちを温かく見守っているタイプかもしれないです。プライベートでも年下の女の子と仲が良いので、世話を焼いたり、面倒を見たりしてあげることが好きなんです。イベントや握手会の時は、メンバーのヘアアレンジを手伝ってあげたりしていますよ」 ──ファンの方にもっと知ってもらいたい自分のアピールポイントは? 「落ち着いている印象を持たれがちですが、関西出身なので、しゃべることが大好きなんです。初めての握手会では、ファンのみなさんと友だちのようにフランクにおしゃべりしました。あと、メンバーがボケたら、すぐにツッコミを入れちゃいます。明るくてボケることが好きなメンバーが多くて、ツッコミ役があまりいないので、必然的に私がツッコミ担当になっているかもしれない(笑)」 ──きれいなお姉さん系のビジュアルと関西弁のギャップがありますね。 「お笑いも大好きで、千鳥さんやかまいたちさんのバラエティ番組をよく見ています。普段の活動ではあまりトークをする機会がないのですが、いつか私たちもテレビやラジオに出演して、たくさんおしゃべりできたらいいなと思っています。その時は、コテコテの関西弁でツッコミを入れたいです(笑)」 ◆歌やダンスは未経験。1列目のプレッシャーも ──理想のアイドル像はありますか? 「WHITE SCORPIONはかっこいい系のクールな楽曲が多いので、男性だけでなく女性にも憧れられるようなグループを目指したいです。それと、個人的に櫻坂46さんの息の合った一体感のあるパフォーマンスが好きなので、私たちもそういう部分を参考にしたいし、今後の目標にしたいと思っています。WHITE SCORPIONは性格もバラバラだし、かなり個性の強い11人が集まっているので、まとまるのは大変ですけど……(笑)。でも、最近はみんなが同じ方向に向いているのを感じることが増えて、だんだんグループとしてのまとまりも出ているので、これからもっと絆を深めて団結力をアップしていけたらいいなと思っています」 ──ALLYさんはセンターの隣のポジションでパフォーマンスしています。 「ダンス経験のあるメンバーも多くて、みんなパフォーマンスのレベルがすごく高いんです。私は歌やダンスの経験がまったくなかったので、1列目のポジションに立つことにプレッシャーを感じました。それと、私たちのデビュー曲『眼差しSniper』の振り付けをしてくださったTAKAHIRO先生は、櫻坂46さんの振り付けもされている方。憧れの人に教えていただけるということで、そこも緊張したところでした」 ──ダンスに関しては、どのあたりが難しくて苦戦しましたか? 「いや、全体的に難しいです(苦笑)。ただ、1列目にいるからこそ少しでもミスをしてしまったら目立ちますし、センターのHANNAや同じ1列目のACEはダンスが得意なので、もっと練習してふたりに追いつかなきゃ!っていうのはすごく感じています」 ──とはいえ、新人グループとは思えないほどの豊かな表現力と迫力を感じます。 「ありがたいことに、たくさんの方にパフォーマンスを褒めていただきました。『眼差しSniper』は感情をのせて歌うことを大切にしている曲なので、表情や指先の表現などを意識しながらパフォーマンスしています。ミュージックビデオの撮影の時は、初めての経験だったので不安もあったし、長時間の撮影で疲労もあったのですが、現場でTAKAHIRO先生が士気を高めてくださって、私たちもテンションを高い状態で維持することができました。メンバー同士、『みんなで頑張ろう!』と励まし合いながら乗り越えることができたので、撮影が終わった瞬間、今まで味わったことのない達成感がありました」 ──感情が込み上げてくることは? 「すべての撮影が終わった後、TAKAHIRO先生がメンバーに向けてメッセージをくださったんです。『これまでいろんな大変な経験してきたと思いますが、今回はみんなすごく集中して撮影に臨んで、いい作品を作ることができました。まだ始まったばかりですが、WHITE SCORPIONとしてうまくいくことを信じています』という言葉をいただきました。WHITE SCORPIONのオーディションに合格するまで、私だけじゃなくて、うまくいかないことや悔しい思いを経験しているメンバーもたくさんいますが、TAKAHIRO先生の言葉を聞いて、私も感極まって泣いてしまいました」 ──WHITE SCORPIONとしての今後の目標を教えてください。 「ワンマンライブをやりたいです。今の時点ではまだ楽曲数が少ないのですが、今年中にぜひ開催できたらいいなと思っています。野外フェスにも出演してみたいし、メンバーみんなの地元で凱旋ライブもやってみたいです。『ミュージックステーション』とかゴールデンタイムの音楽番組にも憧れます。『ミュージックステーション』に出演したアーティストがお土産にいただける名物のティッシュと一緒に記念撮影がしたくて(笑)。たくさん夢はあるのですが、まだデビューしたばかりの駆け出しのグループなので、いただいた仕事をコツコツと地道に頑張っていくことが一番大切なことかなと思っています」 ──いつか地元でライブをして、ご家族を招待できたらいいですね。 「家族は関西に住んでいるので、まだイベントなどには来たことがないのですが、ミュージックビデオを何度も繰り返して見てくれたり、私たちが掲載された雑誌を全部買って穴があくほど読んでくれているみたいです。アイドルとしての自分を家族に見られるのは、まだちょっと気恥ずかしいですが……(笑)。あと、兄が大阪のテレビ局で働いているので、いつかお仕事で会えたらいいなと思っています」 ──個人的に叶えたい夢はありますか? 「アパレル会社で働いていた経験を活かして、メンバーのスタイリングをやってみたいです。メンバーによってスカートやパンツスタイルなど毎回違うんですけど、それぞれの個性に合った衣装を私も考えてみたいです。ゆくゆくは衣装のプロデュースもできたらいいなと思っています。あと、カメラが趣味で一眼レフを持っているので、いつかメンバーのアーティスト写真も撮ってみたいです」 ──最近、私生活でハマっていることがあれば教えてください。 「ネットショッピングをしている時がしあわせです。最近はお出かけして買い物をする時間があまりないのですが、アイドルになって洋服や美容に今まで以上に気を使わないといけないので、通販サイトをチェックして気になるものがあると、ついつい購入ボタンを押しちゃいます(笑)。回り道をしたかもしれないけど、やっと自分がなりたかったアイドルという職業に就くことができたので、目一杯楽しみたいです」 PROFILE ALLY 4月17日生まれ、京都府出身。 趣味:カメラ・ネットショッピング・バラエティ番組鑑賞 特技:ドラム・謎解き・スマホのリズムゲーム 取材・文:宮田英一郎
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