広島名産・カキが生育不良「生産者がこんなに泣くことない」猛暑の影響
広島テレビ放送
広島の冬の味覚・カキは今、贈答用などの出荷が最盛期ですが、夏の猛暑の影響で水揚げ量に異変が生じています。 カキを養殖し、販売する江田島市の「門林水産」。今は主に贈答用の出荷作業の最盛期です。 ■門林水産 門林一人 社長 「今年はひどいです。僕がやり始めて初めて。ここまで死んだのは」 殻の中に、身が入っていません。今年は、夏場の猛暑で11月まで水温が高かったことなどにより、生育に影響が出たといいます。 ■門林水産 門林一人 社長 「こういう死んだカキと大きいのが死んで小さいのだけ残っているという感じが。大きいのもちゃんと残っているんですけど、小さいのがよく目立つ年です」 この会社では、今の時期の水揚げ量は例年の4割程度に減りました。それを補うため、来年2月にとる予定だったカキを前倒して収穫しています。 ■門林水産 門林一人 社長 「例年のお客さんは、できるだけ事情を言って出せれる時に出させてもらっているんですけど、新規のお客さんは断ることが今年は増えています。生産者がこんなに泣くことないと思うんですよ」 来シーズンは水温が低い深さまでカキを沈めて養殖するなどの対応をとることにしています。 《2024年12月25日放送》