今度は僕らが恩返し 高岡・伏木で東日本大震災被災者がボランティア
2011年の東日本大震災で被災した大学生2人が5日、富山県高岡市伏木地区で復旧作業を手伝った。ボランティアで訪れたのは東北工業大3年の長崎光さん(21)と佐々木大洋さん(20)。2人は1週間滞在する予定で「みんなを元気づけたい」と話す。 約12年前の震災時、2人は小学2年だった。長崎さんは山形県、佐々木さんは宮城県で被災。家が壊れたほか停電や断水が発生し、不安な日々を過ごした。 そんな中、片付けを手伝ってくれたボランティアら全国の支援に励まされた。「みんなに助けてもらった。今度は僕たちが恩返しを」との思いで、宮城から約6時間かけて駆け付けた。 伏木錦町では、側溝の土砂をスコップですくう作業に汗を流した。2人は「優しい人ばかりで、逆にパワーをもらった。みんなの役に立てるよう頑張りたい」と語った。