《老害政治家ランキング》国民からの引退勧告!1位はお馴染み、2位に急浮上した議員最高齢の85歳
4位は鈴木宗男氏(76)。収賄罪で'10年に実刑判決が確定したあと失職したが、'19年の参院選で9年ぶりに国政に復帰した。 「何もしないくせに幅を利かせている」(新潟県・65歳・男性) など辛辣な意見も。 「何もしてないことはないんですけどね。昨年もロシアを訪問するなど永田町でも行動的なほうだと思いますよ」 そのロシア訪問が党に無断であったことなどが問題となり、日本維新の会を離党。現在は無所属で活動を続ける。 「自民党は対ロ制裁措置を続けていますが、ウクライナ侵攻終結後のことを考えると、エネルギーや漁業問題などの観点からもロシアとの交渉窓口を完全に閉じてはいけない。鈴木氏の行動は政府の方針に反しますが、それを見据えて活動する政治家も必要という意見もあります。野党や無所属では言動が見えにくいですから」 3位は岸田文雄首相(66)がランクイン。 「国内は増税するくせに海外にはばらまきメガネ」(徳島県・40歳・男性) 「なんでも税金に上乗せすればいいってもんじゃない」(東京都・52歳・男性) など、増税への反発意見が多かった。2月16日には、少子化対策の財源確保のため社会保険料に1人500円弱とされる額を上乗せして徴収することを閣議決定。大きな批判を浴びたばかりだ。 「少子高齢化で資源のない日本は財源不足です。増税はやむを得ない点もありますが、少子化対策の財源を社会保険料に上乗せするというやり方は、増税メガネといわれることを回避するために国民を欺くことになります。 もっと頭をひねってアイデアや工夫をすることで、国民の税負担を少しでも軽減することに心血を注いでほしいものです」
政治は年齢ではなく、国を動かす力が必要
2位にランクインは、3500万円の書籍代が大ブーイングを浴びている二階俊博氏。国会議員の中では最高齢で、今月85歳になった。 「権力と金にしがみついて、それが年々顔に表れてきている」(静岡県・48歳・男性) 「金権政治の象徴」(兵庫県・61歳・男性) など、金にまつわる負の印象がぬぐえない。 「もう85歳。一般社会ではとっくに引退の年齢です。確かに歩みや会話も遅い印象ですが、知恵は若手議員は足元にも及びません。二階さんを選挙で選んでいるのも紛れもなく国民なんです」 なぜ世代交代が進まないのか。党内で若手の有望株が育たないことも理由のひとつ。 「今回の問題でも、ベテランを批判するぐらい骨のある若手は1人もいません。例えば元首相の父親を持つ小泉進次郎氏に国民人気が集まりますが、進次郎氏が政治を大きく動かしているかといえばまだまだ。 国を動かすにはむしろ年季や経験、見識そして統率力など諸々が必要になります」 ダントツの1位は、83歳の麻生太郎氏。 「発言が上からすぎる。国民のこともばかにしているはず」(埼玉県・47歳・女性) 「時代錯誤の男尊女卑オヤジ」(東京都・33歳・女性) と、女性からの批判が相次いだ。 「麻生さんは2度目の総理をあきらめていないという噂もあります。バイデン大統領だって81歳ですから(笑)」 2月時点で、自民党内のオーバー80は麻生氏、二階氏を合わせてなんと8人もいる。 「例えば今回、裏金問題のリストにも名前が挙がった元防衛庁長官の衛藤征士郎議員(82歳)を知る人は、失礼ながら少ないと思います。連続当選しても、あまり活動が見えない長老議員も大勢います。今回の企画で名前の挙がった6人の方は裏を返せばそれだけ力があり、表に出て仕事しているということなのかもしれません」 日本人は世界でも特に「変化を嫌う」傾向にあるという。政治を変えたいなら、まず私たち国民もアップデートが必要なのかもしれない。 引退してほしい“老害”政治家ランキング5 1位 麻生太郎 293(159/134)票 2位 二階俊博 254(175/79)票 3位 岸田文雄 122(65/57)票 4位 鈴木宗男 46(20/26)票 5位 辻元清美 42(29/13)票、志位和夫 42(27/15)票 取材・文/植木淳子