「イオンモール伊達」26年下期に開業予定 敷地面積16万9000平方メートルは福島最大級
イオンモール(千葉市)は3日、福島県伊達市堂ノ内地区に計画する「イオンモール北福島(仮称)」について、2026年下期にオープン予定と発表した。24年12月の開業を目指していたが、建設工事の遅れで事実上2年程度ずれ込む。施設名の正式名称を「イオンモール伊達」とすることも明らかにした。 ■建設工事の遅れで2年程度ずれ込み 同社によると、駐車場を含む敷地の総面積は約16万9000平方メートル。同県内最大級の商業施設で東北有数の規模となる。建物の建築工事は今年中に始める見通しで、店舗規模を示す総賃貸面積などは着工時に発表する予定。 イオンモールの21年7月の届け出によると、着工は22年9月の計画だった。関係者によると、土地造成工事は遅れ、現在も完了していない。同社は「24年以降の開業と発表している。遅れたとの認識はない」(広報グループ)としている。 イオンモールは「多世代で楽しめる憩いの場を地域の皆さまと共創する」とのコメントを発表。伊達市の須田博行市長もコメントを出し「雇用創出や交流人口の増加などさまざまな効果が期待できる。地域の期待も大きい」と歓迎した。 イオンモール伊達を巡っては1995年にイオン側が旧伊達町に出店を打診。隣接する福島市が地元経済への影響を懸念して一時反対した経緯がある。その後伊達市は、建設予定地で土地区画整理事業を進めるための地区計画を21年2月に決定。同3月、イオンモールが出店を正式決定した。
河北新報