話題の「韓ビニ」ってどんな店? 松山店に行ってみた
「東京・新大久保まで行かなくてもいいよ」がコンセプトの、話題の店が愛媛にあるのを知っていますか。その名も「韓ビニ(カンビニ)松山店」(砥部町拾町)。どんな店ですか…?(原田茜) ◆まるで韓国の… 国道33号と県道伊予川内線が交わる拾町交差点東側。太極旗を思わせる色使いの看板が目を引く。店は220平方メートルほどと、一般的なコンビニとほぼ同じ広さ。店内の棚や冷蔵庫には、ハングルで書かれた見慣れない商品がぎっしりと並んでいる。辛ラーメンに代表される袋麺や韓国のり、スナック菓子をはじめ、フェースマスクなどの化粧品、一人用のラーメン鍋や焼酎グラスまで、韓国から直輸入した約1000種類を取り扱っている。まるで韓国のコンビニのようだ。 ◆全国で増える韓ビニ 韓ビニは2020年、埼玉県川口市に1号店がオープン。映画「パラサイト 半地下の家族」や、ドラマ「愛の不時着」などによる第4次韓流ブームを背景に、コリアンタウンの新大久保や大阪・鶴橋に行かなくても、韓国の食品や流行のコスメが気軽に買えるようになればと、川口市の物販会社「SAKURA HUB」などが創業した。 韓ビニの営業本部(東京)によると、24年5月現在、関東を中心に直営とフランチャイズで28店舗を運営。四国は松山店と、TSUTAYA宇多津店(香川県宇多津町)の2店舗を展開している。 ◆松山店は愛媛初 愛媛初の韓ビニとなる松山店は2023年6月に開店した。郊外の店舗ではあるものの、中予のほぼ中央に位置するという地の利もあって、売り上げは好調に推移しているという。 店では新商品などをいち早く韓国から取り寄せている。買い物客は、流行に敏感な若い女性が多いのかと思いきや、「確かに女性が中心ではありますが、年齢層は幅広いんです。男性がお酒や袋麺を買ったり、韓国旅行に行く代わりにしたいと、お年寄りが来店したり。観光客が松山・道後を訪れた帰りに立ち寄るケースもありますよ」と、松山店の仕入れ担当者。 「例えば韓国大手コンビニ・CU(シーユー)の限定品など、日本でもここにしか置いていないレアなものをそろえたいです。お客さんに『旅先の韓国でも見つけられなかった商品が松山店にあった!』などと言ってもらえればうれしいですね」と話す。
愛媛新聞社