栃木県産イチゴ、連続日本一へ 販売額過去最高見込み 2024年産JA速報値
福田富一(ふくだとみかず)栃木県知事は30日の県議会代表質問で、2024年産(23年秋~24年春)の県産イチゴの販売額が過去最高を更新する見通しとなったと明らかにした。本県に次ぐ産地である福岡県を販売額、出荷量ともに上回る見込みで、全国1位が確実となった。 県産の9割を占めるJA全農とちぎ出荷分の4月末時点の速報値によると、出荷量は前年同期比5%増の1万9045トン、販売額は10%増の267億1400万円だった。過去最高だった23年産の販売額は総額267億900万円で、4月末時点ですでに上回った。 JA全農とちぎによると、「とちおとめ」より10アール当たりの収量(単収)が優れる「とちあいか」の栽培面積が拡大したことが寄与したとみられる。4月末時点でのとちあいかの出荷量は1万2185トン、出荷額は172億3800万円で、いずれも前年同期の2倍以上に増加。一方、とちおとめは4月末時点で出荷量が5953トン、販売額は81億9千万円と、前年同期に比べ半減した。 福岡県のJA全農ふくれんによると、24年産は出荷がほぼ終わりを迎える5月末時点で約8900トン、販売額が150億円程度となる見込み。 県はとちあいかの栽培面積の割合を27年産までに県全体の8割とする目標を掲げる。福田知事は「高機能ハウスの施設整備や海外への販路拡大を支援していく」と強調した。岩崎信(いわさきまこと)氏(とちぎ自民党議員会)の質問に答えた。