[山口県]生活を彩るパンずらり 美祢市の「練粉屋(ねこや)」人気 東京から移住の山口さんがオープン
東京都から美祢市に移住した山口智子さんが営むパン店「練粉屋(ねこや)」(美祢市秋芳町岩永)が、オープンから5カ月を迎えた。古民家を改装した店舗は地域住民や市内外から訪れた多くの客でにぎわい、山口さんは「パンを普段の生活に取り入れてもらえたら」と期待する。 いずれも税込みで食パン(300円)やクロワッサン(220円)、フランスパン(260円~)、ベーコンエピ(280円)など約30~40種のパンがショーケースいっぱいに並ぶ。営業日は午前2時から焼き始めるというが、同11時の開店時には既に長蛇の列ができており、日によっては約500個用意したパンが2時間程度で売り切れることも。「想像以上。うちのパンを求めて遠方からも足を運んでくださるのがうれしい」と笑顔を見せる。 東京・品川区で20年近くパン店を経営し、立ち退きを機に憧れの暮らしを求め、今年3月に美祢市へ移住。「のんびりパンを焼きながら過ごせる暮らしがしたい」。移住先にこだわりはなく、空き家バンクなどで探している時に現在の家に出合い「ピンときた」という。 店の奥は現在も改装中。「ちょっとした飲食スペースや宿泊できる場所をつくる予定。庭にはドッグラン、ニワトリ小屋、ビアガーデンもあると楽しいかも」と、より充実した空間になるよう構想を練っている。来年ごろの完成を目指す。 移住して8カ月がたち、「みんな親切で優しくて、夜は静かで、私にとって最高。美祢に来て良かった」と振り返る。大忙しの日々だが、「皆さんが大事に買って食べてくれてやりがいを感じている。足を運んでくださった方全員にパンを食べていただきたい」とパン作りに精を出す。 午前11時~午後6時。営業日は火、木、土曜。売り切れ次第閉店。商品の詳細や問い合わせは同店のインスタグラムへ。