UBEビエンナーレ「最も長く続いている野外彫刻展」でギネス申請 今月中旬に結果【宇部】
宇部市は、1961年に始まった野外彫刻の国際コンクール、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)を「最も長く続いている野外彫刻展」として、ギネス世界記録に申請している。4日の市議会3月定例会で、岩村誠議員(チーム創生)の代表質問に篠﨑圭二市長が答えた。(3面に質問要旨) ビエンナーレは、戦後のまちの美化や心の豊かさを求める市民運動をきっかけとして始まった。常盤公園の彫刻の丘(野外彫刻展示場)を会場に、2年に1度の定期開催を続けている。今年は10月27日~12月22日に節目の第30回展を開催。28カ国183点の応募作品の中から、1次審査で実物制作指定作品に選ばれた15点が野外彫刻となり、同会場に並ぶ。 ギネス世界記録への認定申請は、市の受託業者である国内のコンサルティング会社が先月2日に行った。その後、ガイドラインに沿って必要書類などを提出。予定では、今月中旬に結果が分かるという。 篠﨑市長は「市が『彫刻のまち』であることをより強く印象付けるものとなり、シビックプライドの向上にもつながる」と認定の意義を述べた。 第30回展での情報発信を強化するため、ギネス世界記録の挑戦だけでなく、イベント企画などのプロモーション活動の外部委託も検討。募集は全国の事業者を対象に、プロポーザル方式で実施する。 瀬戸内海の島々や港を舞台に開催される瀬戸内国際芸術祭、オーストラリア現代美術館、台湾の台南市美術館、スペインの国際アートフェア「MARTE(マルテ)」、韓国のチャンウォン彫刻ビエンナーレなどとも連携し、誘客を図る。