全米シニアオープン惜しくも2位! 藤田寛之のスウィングをAIで分析
トップ~フォローまで左肘の角度が変わらない
続いて左ひじの角度に注目してみましょう。データ項目「LEAD ELBOW FLEXION」は、左ひじの屈曲角度を表しますが、トップが165°フォロースルー(P8・クラブが地面と平行)で161°と、手首の角度と同じく左ひじも適度に伸びて安定しています。
藤田選手のスウィングからアマチュアの方に参考にしていただきたい点は、「左ひじは伸びて、手首か曲がる」点です。初心者の方に多いエラーはこの真逆で、「左ひじが曲がって手首があまり曲がっていない」傾向の方が多いです。画像③のアバターをご覧いただくと分かりますが、左ひじの屈曲角度の割にはクラブがあまり動いておらず、藤田選手と比べる手首をあまり使えていないのが分かります。
手首の使い方を覚えるには、アイアンをティーアップしてハーフスウィングの練習が効果的
それでは、藤田選手のように小さな動きでクラブを効率良く動かすスウィングを覚えるのにお勧めの練習をご紹介します。それは「アイアンをティーアップしてハーフスウィングでボールを打つ練習」です。この練習のポイントは、「ティーアップを高くして、アドレスでも手首を立ててボールと同じ高さにヘッドを浮かせておく事」です。アイアンで高いティーアップからクリーンにボールを打つには、手首の角度が安定しないと上手く打てません。手首の角度がほどけると、ヘッドがボールの下をくぐってティーを打ち、テンプラのミスになります。 最初はP3~P9のハーフスウィングから始めるのがお勧めです。その方がインパクトの精度も高まりますし、小さな動きでクラブが効率良く動くスウィングを覚えられるでしょう。また、この練習方法は藤田選手自身のYoutubeでも紹介されていますので、是非ご覧になってみて下さい。 今回は、藤田 寛之選手のドライバースウィングを分析させて頂きました。最後はリチャード・ブランドとのプレーオフの末に敗れはしたものの、今大会の藤田選手は紛れもなく「主役」でした。並み居る海外の強豪をリードし、メジャータイトルにあと一歩まで迫った藤田選手に心から拍手を送りたいと思います!
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