第94回選抜高校野球 文字で選手の力に 伊吹高書道部、プラカード揮毫 /滋賀
<センバツ2022> 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式入場行進で使われる出場4校のプラカードの文字を県立伊吹高校(米原市朝日)の書道部員4人が16日、揮毫(きごう)した。同校書道部は「書の甲子園」と呼ばれる昨年の国際高校生選抜書展(毎日新聞社、毎日書道会主催)で近畿地区優勝。部員たちは「この文字で少しでも選手のみなさんの力になれれば」と、心を込めて筆を走らせた。開会式は3月18日。 伊吹高書道部は、大阪桐蔭、金光大阪、和歌山東、天理の4校を揮毫した。半紙に1文字ずつ、何度も何度も書き直しをしながら完成させた。 和歌山東を担当した3年、中島来心(くるみ)さん(18)は「山と東の文字の縦棒が集中しないとぶれてしまうし、バランスも難しかった。和歌山東は初出場なので頑張って結果を出してほしい」とエールを送った。 書道部前部長の3年、岡紗瑛(さえ)さん(18)は天理を担当。「格好良く、力強く見えるように一画一画丁寧に書いた」と話した。 大阪桐蔭を担当した3年の友田蘭月(かづき)さん(18)は「強豪校のイメージに合った雰囲気が出るよう、大きく書くことを心がけた。選手のみなさんと一緒に頑張る気持ちで書いた」と話した。 金光大阪を担当した書道部部長の2年、草野百菜(ももな)さん(17)は「全体的に太くして力強い印象が出るようにした。金光大阪を書かせていただき、とてもうれしかった。書道部が書いた4校の文字が甲子園の入場行進に使われるのは誇りに思う」と話した。 伊吹高校書道部が選抜高校野球のプラカードの文字を担当するのは4年ぶり5回目。【庭田学】