見上愛×佐藤寛太で“好き”を全肯定、松居大悟の最新作は実写版「不死身ラヴァーズ」
松居大悟監督最新作のタイトルが「不死身ラヴァーズ」であることが明らかに。見上愛が映画単独初主演を務め、佐藤寛太(劇団EXILE)が相手役で出演することがわかった。 【画像】2人の後ろ姿が収められた、作品名・キャスト解禁前のファーストルックビジュアル 高木ユーナの同名マンガをもとにした本作は、両想いになった瞬間にこの世界から消えてしまう甲野じゅんと、彼を運命の相手と信じてやまない主人公・長谷部りのの物語。人生の中で何度も出会い直す2人の姿を通し、“好き”という気持ちをまっすぐに伝える大切さが描かれる。 りの役を見上、じゅん役を佐藤が担ったほか、青木柚、前田敦子、神野三鈴、落合モトキ、大関れいか、平井珠生、米良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダムもキャストに名を連ねた。脚本は「私の優しくない先輩」「海月姫」の大野敏哉が手がけている。 解禁されたティザーポスターには、りのの笑顔とともに「“好き”は無敵。」というコピーが並んだ。見上は「私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」「不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と」とコメント。佐藤は松居との関係性に言及しつつ「僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います」とつづっている。 本作は、松居が10年以上前から温めてきた企画。彼は見上・佐藤について「10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。この出会いが明るいところへ連れてってくれました」と語る。本編を鑑賞した高木は「私以上に作品を愛してくださっている監督の『不死身ラヴァーズ』…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました」と話し、映画版でりの・じゅんの設定が逆転していることに関しては「男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば『不死身ラヴァーズ』なので男女逆転は全く違和感ありませんでした」と述べた。 「不死身ラヴァーズ」は、5月10日に東京・テアトル新宿ほか全国で公開される。 ■ 見上愛 コメント ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。 高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました! 当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑) りのの真っ直ぐで屈託のない“好き”という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。 そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。 私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。 ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。 なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。 是非、公開を楽しみにお待ちください! ■ 佐藤寛太 コメント 身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。 目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。 きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。 笑うとパッと華が咲いたように輝く、 長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。 いつもどう接して良いか分からなくて、 でも一緒にいたくて、居心地が良くて。 松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。 友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、 現場では淡々ともう一回って言うし、 台本を読んでも分からなくて、 現場になっても分からなくて、 何が違うんだろ。大丈夫かな。 なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。 理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、 自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。 最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。 どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。 何度でも立ち上がるしかなくて。 エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。 初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。 僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。 ■ 松居大悟 コメント 10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。 この出会いが明るいところへ連れてってくれました。 そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。 “りの”と“じゅん”にようやく会えました。 みんなも会ってほしいです。 ■ 高木ユーナ コメント 「『不死身ラヴァーズ』を映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。 それからずっと…連載が終わっても…松居監督は「不死身ラヴァーズ」の事を大切に考えてくださってました。 私以上に作品を愛してくださっている監督の「不死身ラヴァーズ」…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。 10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。 また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた「不死身ラヴァーズ」も性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば「不死身ラヴァーズ」なので男女逆転は全く違和感ありませんでした。 この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。 (c)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (c)高木ユーナ/講談社