「ゴミうんち展」で見つける循環型社会へのヒント…犬のふんがアートに?
砂時計を使って環境の循環を示唆
展覧会のディレクターを務め、「デザイン あ」の総合指導に携わったことでも知られる「21_21 DESIGN SIGHT」の佐藤卓館長の作品「TIME-B」は、展示全体のコンセプトを鮮やかに体現しています。 大量の砂時計が並んでおり、それぞれの時計の上にはオレンジ色のボールが載っています。この砂時計を使おうとした場合、ひっくり返す前にボールを取らなくてはなりません。砂時計を反転させる動作を自然の循環に見立てたとき、わざわざボールを取るといった一手間をかけないと循環が成立しないことを私たちに教えてくれます。 ゴミや排せつ物の持つ意外な可能性を柔軟な視点で示した展示会は、2025年2月16日まで。(読売新聞メディア局 市原尚士)