【自民党総裁選で論戦】石破氏「日本の防衛体制を立て直し、核共有の議論を」小林氏「インテリジェンスの組織設立、中国との対話のチャネルを確保すべき」
外交・安全保障
Yahoo! JAPAN
高市早苗・経済安保大臣「この日米同盟、しっかりと強い絆を結んでおく。これは大前提です。東南アジアとの連携、これもものすごく大事」 9月27日に投開票される自民党総裁選。それに先立ち、候補者たちによる討論会が開かれました。 世界で日本の立場を確かなものにする外交、そして、この国を守るためにはどのような安全保障体制をとるべきか。39歳以下の若い世代から投げかけられた「外交・安全保障」の疑問について、候補者たちが意見を交わしました。 上川陽子・外務大臣「戦後約80年の歴史の中で、日本の平和外交というのは大変大きな信頼と期待につながっているということを実感してまいりました。この役割は引き続き継続していく必要がある。それが日本のある意味では国益であり、そして同時に、国際社会の平和と安全に資するための日本の役割であると考えております」 加藤勝信・元官房長官「アジアの多様性や包摂性、そこはしっかりと理解しているんだ。その上で平和で自由な経済圏を作っていく。その先頭に立つ。これをしっかりと打ち出すことが必要だと考えています」 複数の候補者が平和外交の姿勢を強調する一方で、石破茂・元幹事長と小林鷹之・前経済安保大臣は安全保障についての重要性も説きました。 石破茂・元幹事長「まず日本の防衛の体制をもう少しきちんとしないとだめですよ。そしてまた、このアジア太平洋地域において、集団安全保障の仕組みを作る努力は早く始めていかなければなりません」「核はいつ使って、いつ使わないの。そういうことがわからないでいて、核の抑止力は機能しません。その議論から逃げることがあってはいけません」 小林鷹之・前経済安保大臣「インテリジェンス、日本は圧倒的にここが弱い。国内のインテリジェンスもそうだし、対外的なインテリジェンス。ここは組織の設立も含めて検討すべき時期にきていると思います」「もう1つ重要なのは、中国との間でしっかりと対話のチャネルを持っておくこと。不必要にエスカレーション・ラダーが上がっていかないように、どんな時でも中国当局と日本の当局が話し合えるチャネルを作っていかなければなりません」 《今回の投票形式》 9月12日~20日、ヤフーニュースの読者が誰でも投票できる「みんなの意見」で、「総裁選で議論してほしいテーマは何ですか?」と題した質問について、32,026人の読者の方々に投票をしていただきました。 ※「みんなの意見」は統計に基づく世論調査ではありません。 《投票結果トップ3》 ①「経済・財政政策」11,739票(36.7%) ②「外交・安全保障」6,840票(21.4%) ③「年金・医療・介護」5,260票(16.4%) 《討論会参加者(候補者)》※届け出順。林芳正・官房長官は石川・能登地方の豪雨対応で欠席。 高市早苗・経済安保大臣 小林鷹之・前経済安保大臣 小泉進次郎・元環境大臣 上川陽子・外務大臣 加藤勝信・元官房長官 河野太郎・デジタル大臣 石破茂・元幹事長 茂木敏充・幹事長
Yahoo! JAPAN