手取り19万円、余裕がないなら「NISA」より「個人向け国債」のほうが良いですか? 投資に興味がありますが「元本割れ」が怖いです…
一口に「投資」といっても、どれだけのリスクを許容できるかは人それぞれです。そのため資金に余裕のない人であれば、元本割れリスクのない個人向け国債が選択肢の1つとして挙げられるでしょう。 とはいえ、「元本割れしないから」という理由で投資先をNISAではなく個人向け国債にしても良いものなのでしょうか。本記事では、NISAと個人向け国債の特長をそれぞれ紹介しながら、どのように使い分けるのが良いのかを紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
NISAとは
NISAとは、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。2024年からは新NISAが始まり、非課税保有期間が恒久化され、投資上限額も拡大されました。
NISAのメリット
NISAのメリットには、次のような点が挙げられます。 ■売却益や分配金が非課税 投資で得た売却益や分配金などには通常約20%の税金が発生しますが、NISAで得た売却益や分配金などの運用益に税金はかかりません。 ■いつでも換金できる NISAは、いつでも自分のタイミングで引き出す(換金)ことが可能です。そのため急にまとまった出費が発生した場合でも、ライフイベントの資金として活用することが可能です。
NISAのデメリット
NISAには、以下のようなデメリットが存在します。 ■元本割れリスクがある NISAは個人向け国債と違い、元本保証はありません。投資を始めた際に含み益が出るか、含み損の状態が続くかは、投資のタイミングや市況によって大きく左右されます。そのためNISAで資産形成する際は、これまでの株価の推移や制度の特長など、前もって自身で学んでおくことが大切です。 ■他の所得と損益通算できない 損益通算とは、投資による利益と損失を相殺することを指します。一般口座や特定口座の場合、「30万円の利益が出ている株式A」を「10万円の損失が出ている株式B」と損益通算をすれば、差額の20万円の利益に対して税金がかかります。 しかし、NISAで発生した利益は非課税であるため、一般口座や特定口座と損益通算はできません。