「太鼓たたいて笛ふいて」開幕に大竹しのぶ「願っていたことが、やっと叶いました」
「こまつ座 第152回公演『太鼓たたいて笛ふいて』」が、昨日11月1日に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて開幕した。 【画像】こまつ座 第152回公演「太鼓たたいて笛ふいて」より。(撮影:宮川舞子)(他12件) これは、こまつ座による、井上ひさしの生誕90年記念公演の第4弾。今回は、「放浪記」で文壇に登場した林芙美子を題材にした「太鼓たたいて笛ふいて」を、栗山民也の演出で立ち上げる。 開幕に際し、栗山は「なんだか毎日の稽古がとても楽しかったせいか、本読みから通し稽古へのほぼ一ト月に何をしてきたのか、はっきりと思い出せないのです。6人の俳優たちのいろんな絡み合いの絵が頭の中を巡り、その背後には劇中のたくさんの音楽が絶えず流れています。とにかく熱くなって多くを喋っていたこともおぼろげで、あっという間の初日なのです。激動の時代が目まぐるしく変転するこの熱い温度を持った作品が、今の世界の現在とあまりにも重なり合っていたせいかもしれません。まるで今回の公演のために書かれたような、そんな感じの、とんでもなく愉快でとんでもなく厳しい芝居です」とコメント。 林芙美子役の大竹しのぶは「もう一度やりたいとずっと願っていたことが、やっと叶いました。今回は5人の新しいキャストの方々を迎えての、5度目の上演。今この状況の世界だからこそ、多くの人に観て貰いたいと心から思うのです。井上ひさしさんがいつも言っていた言葉『いいお芝居ですね。僕はこの芝居が大好きなんです』。またそう言って頂けるよう、みんなでクリスマスの山形公演まで、一回一回頑張ってゆきます。幸せです」と思いを語った。 出演者には大竹のほか、高田聖子、近藤公園、土屋佑壱、天野はな、福井晶一、朴勝哲が名を連ねた。東京公演は、11月30日まで。本公演はその後、12月4日から8日まで大阪・新歌舞伎座、14・15日に福岡・キャナルシティ劇場、12月21・22日に愛知・ウインクあいち(愛知県産業労働センター)、25日に山形・やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)でも行われる。なお一部公演では出演者による“スペシャルトークショー”が実施され、11月7日13:00開演回には高田と天野、13日13:00開演回には大竹、20日13:00開演回には近藤、土屋、福井が登場する。 ■ こまつ座 第152回公演「太鼓たたいて笛ふいて」 2024年11月1日(金)~2024年11月30日(土) 東京都 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 2024年12月4日(水)~2024年12月8日(日) 大阪府 新歌舞伎座 2024年12月14日(土)~2024年12月15日(日) 福岡県 キャナルシティ劇場 2024年12月21日(土)~2024年12月22日(日) 愛知県 ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 2024年12月25日(水) 山形県 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館) □ スタッフ 作:井上ひさし 演出:栗山民也 □ 出演 大竹しのぶ / 高田聖子 / 近藤公園 / 土屋佑壱 / 天野はな / 福井晶一 / 朴勝哲