首都を目指す抗議の農民団体 ニューデリー周辺は厳戒態勢
シャンブー、インド、2月15日 (AP) ― 農作物の価格保証を求め、首都ニューデリーまでデモ行進しようという数千人のインド農民が2月14日、同国北部ハリヤナ州とパンジャブ州の州境で2日続けて治安部隊と衝突した。 価格保証を巡る農民代表と政府の交渉が決裂した13日、数千人規模の農民がトラックやトラクターに食料や水などを積んで、200キロ先の首都を目指した。 これに対して、デモ行進を阻止しようとする治安部隊は、首都に続く各主要道路に障害物を設置するなどして封鎖。 ハリヤナ州では農民同士の通信を遮断するため、2日続けて携帯電話からのインターネット接続が不能となった。 インドでは、モディ首相が3選を目指す総選挙が4月から5月にかけて行われるが、農民が重要な票田を形成しているだけでなく、野党からの支持を受けていることもあって、今回の抗議は同首相と政権与党にとって大きな挑戦となる可能性がある。 (日本語翻訳・編集 アフロ)