風に吹かれ山スキーで進む雪原 冬山のリアル体感
北アルプス乗鞍岳
白いガスに覆われ見通しの利かない雪原を風に吹かれながら登る。年齢のせいか、雪のせいか、息をあえがせても中々進めない。冬山のリアルを23日、北アルプス乗鞍岳の中腹で体感してきた。 【動画】白いガスに覆われ見通しの利かない雪原を進む模様です。 仲間と山中で落ち合う予定で、早朝から山スキーで登る。標高1950メートル超のゲレンデ最上部からツアーコースを登っていた際に、時折薄日が差したが、コースの終点2400メートル付近では再び上空は白い雲に覆われていた。ここは数年前に雪崩が発生した場所だが、今は雪も少なくその心配はなさそう。仲間を待つ間ひと滑り。雪質はそこそこだが、雪面が見にくいコンディション。仲間と合流してもうひと滑り。 ここで諦めて下山してもいいが少しもったいない気もしたので、位ケ原に乗り上げる。先行したパーティーも視界の悪さから下山してきた。我々はさらに標高を2500メートル付近まで上げて別の斜面をもうちょっと滑ることに。実際問題それほど楽しくないのだが、雪と風に吹かれていると少しだけ高揚してしまう自分がいる。登り返しているときは息も絶え絶えだったり、手足の指は痛いほど冷たかったりするのだが…。 再び位ケ原に戻って下山開始。道迷いをしやすいポイントだが、過去に何度も通っていることやスマホのGPSアプリを活用して、無事ツアーコースへ戻りふもとまで下りることができた。ザックから出てきたスポーツ飲料が凍っていた。これも冬山あるあるだ。 天気が良いとため息がでるほど美しい冬山。だが、条件の悪いことの方が多く、どう折り合いをつけて行動するか。まぁ、私はさっさと下りてしまう派です。皆さんも、ご安全に!