守護神負傷で緊急出場→翌試合もビッグセーブ連発の“二番手GK”「焦りはない」「いつでもいける」町田・土岡優晟のブレない信念|フットサル
11月4日、町田市立総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第13節が行われ、ペスカドーラ町田とバルドラール浦安が対戦。4-5で町田が敗れた。 【映像】次世代GKの神セーブ!元日本代表&初代リーグ得点王も大絶賛! この日、2079人が集まった会場で、ホーム・町田のゴールを守ったのが土岡優晟だ。 開幕戦から5試合連続で先発出場していた土岡は、週間ベスト5に二度選出される活躍を見せていた。しかし、5月の後半にブラジル出身のGK・ビゴージがチームに加入すると、第6節のしながわシティ戦はベンチスタートに。その後は両者が譲らず、ポジションを争っている。 首位を走る浦安との対戦では、前節でビゴージが負傷交代をした影響もあり、土岡が1試合をとおしてピッチに立った。 第2ピリオドの30分、町田の3ゴール目は土岡のセーブから始まった。浦安のカウンター攻撃を止めた土岡は、素早いリスタートでキャッチしたボールをすぐに毛利元亮へと渡した。素早い攻撃で毛利、雲切啓太とパスをつないだ町田は、最後はクレパウジ・ヴィニシウスが得点。最後尾からチームのゴールに貢献するプレーを見せた。 それでも、この日は4-5で敗戦。数々のシュートストップで会場を沸かせた町田の“守護神”が感じた手応えと伸び代とは。試合後、話を聞いた。
止めるところでは負けていない
──惜しい試合でしたけれども、率直な感想を教えてください。 もったいない試合でしたね。第1ピリオドは特に、みんながいいプレーをしていました。ただ2点差になった場面が2回もありましたが、そこをきちんと守り切れずに、試合運びがうまくできなかったことは課題かなと思います。 ──自身のプレーについてはどうでしたか? 止めることは割とできていたのかなと思いますが、それ以外の足元やスローのところは課題ですね。あと4失点目は僕が前に出てしまいましたが、あれも出なければヘディングの折り返しに対応できていました。なのでシュートを止めること以外をもっと高めないといけないなと感じる試合でした。 ──前回の試合途中でビゴージが怪我をして、チャンスが回ってきたと思います。途中出場で難しい試合だったと思いますが、前回の試合についてはいかがですか? 自分のなかに焦りはなくて、むしろいつでもいける準備はしていました。スクランブル出場というカタチは確かに難しいですけど、試合には落ち着いて入れたかなと思っています。 ──今週の試合もビゴージが休みというのは練習から言われていたのでしょうか? (ビゴージの怪我が)あまりいい状態ではなかったので、今週は練習から準備ができていたと思います。 ──ゲームを落ち着かせるという意味でも、上位の戦いではキーパー攻撃がキーポイントになると思います。そこについてはどう考えていますか? (キーパー攻撃は)いまのフットサルにおいて重要な要素です。 でも相手によって最初からプレスをかけてきたり、引いて守ってきたりとそれぞれですけど、どちらにしても自分がまずはリスクを負わない、ミスをしないというのが、一番の判断材料だと思っています。つなぐことが難しい時は、裏に蹴るといったプレーがチームとしては一番落ち着くプレーになるのかなと思っています。 ただ、そのなかでもきちんと狙いながら、出せるところにしっかり出していく自分の判断力や技術力を上げていかないと、今後代表など上を目指す時には厳しい部分もあると思います。そこは自分の課題だと思って、頑張りたいです。 ──土岡選手が上がった場面で浦安はプレスをかけてきましたが、そこまでは想定内ですか? そうですね。プレスがくることはわかっていたので、あとはフィールドの動きとタイミングが合う、合わないというのがありました。ただ今日は、最低限のミスをしない部分はクリアしたかなと思いますが、攻撃参加はあまりうまくできなかったなとは思います。 ──例えば後ろからパスがうまくつながっていたら、前に出ていこうという展開にも? そうですね。ただ、元々僕がそんなに攻撃的な選手ではないので、まずは自分の強みの“止める”プレーを発揮しようと思っていました。 その上で、どうしてもキーパーに当てて時間を使うシーンも出てくるので、そこは最低限ボール回しのところで参加できればと思っています。積極的にいきたい気持ちもありますけど、チームとしてなにが一番優先順位が高いのかを考えながらプレーしないといけないかなとは思っています。 ──この先もシーズンは続きますし、ビゴージも復帰してきます。今後どういったカタチでチームに貢献していきたいですか? まずはビゴージが復帰しても、自分が試合に出られるように練習からもっとアピールしていきたいです。あとは止めるところでは負けているつもりはないので、そこは強みを生かしつつ、攻撃参加のところやスローの精度をもっと上げていきながら、ビゴージに負けないように、お互い頑張りたいなと思っています。 試合に出て活躍することが第一ですが、出られなかったとしても、ベンチからチームを鼓舞して、一体感をもってやっていけたらいいかなと思っています。