首位に立った深堀

◇１８日　男子シニアゴルフ　ファンケル・クラシック第１日（静岡県裾野市、裾野ＣＣ） 　２００３年日本オープン覇者で、レギュラー８勝、シニア２勝の深堀圭一郎（５６）＝フォーラムエンジニアリング＝が６６で回り、６アンダーで首位発進した。 　５６歳になっても探求心が止まらない。６バーディー、ボギーなしでスタートを切った深堀は「十二分じゃないかな」と満足そう。その要因に”石川遼効果”を挙げた。 　前週の日本オープンでテレビ中継の解説を務めた深堀は、最終日の翌日に石川と話をする機会があり、また新たな発見を得た。石川は７月以降に予選落ちを４度喫し、決して好調とはいえないが、それでもずっと先の目標を見据えて努力を重ねている。その姿勢に「彼は今、苦しんでいるが、それでも前を見てやっている。そんな姿にヒントがあった」という。 　深堀の目標は、次に向かって長くゴルフを続けること。そのためには技術や道具の変更も恐れない。プロは試合中に道具を替えることを嫌うが、今月初旬の日本プロシニア選手権２日目にアイアンを新調し、２週たった今大会は、すっかり手になじんだ。「不安を解消できた。自信を持って打ったショットが、いくつもあった」と手応えを語る。 　若いころからアイアンの切れで勝負するタイプだった。そこに自信をプラスし、さらにスコアを伸ばしそうだ。