「なに見てやがんだ!」とあちこちでケンカを売っていたリコ(21)。小学生の頃からサンロク街にタムロ、“ぼったくりスナック”にも勤務。仲間が離れ“ぼっち”な日々に「なんかつまんなくて…」〈旭川・女子高生殺害〉
「なんかつまらなくて…」
一方、内田容疑者については、「リコを自宅によく泊めてあげていた」という年上の女性から話を聞くことができた。 「リコちゃんなら小さい頃からよく知ってるし、高校生の頃はうちにもよく泊まりに来ていました。母親はサンロクのキャバレーについこの前まで勤めていましたよ。リコちゃんも小5ぐらいからその母親にサンロクに連れ出されて、当時からお酒を飲んでいましたね。 店内で母親は娘を注意せず放置していた。そんな環境だからかリコちゃんはその頃から友達のお兄ちゃんなど上の世代と付き合うようになっていました」 好むと好まざるとに関わらず、小学校時代から“大人の世界”に放り込まれた「リコ」の感覚はその頃からおかしくなってしまったのかもしれない。歪な環境下で成長した「リコ」は中、高校生になると、街ですれ違う女の子に絡むようになったという。女性が続ける。 「街で『あいつ何見てやがんだ』とか言い出して絡むんだけど、相手は弱そうな普通っぽい女の子ばかり。私も含めて年上の先輩に『そういうのやめろ』と諌められると『わかりました』って言うこと聞くんです。先輩とか大人には敬語をちゃんと使いますよ。 ただ、ふだんは1人で喋って1人で笑ってるみたいに、会話が噛み合わない感じというか。説明しづらいけど、まともな会話にならないんですよ。そのくせ気真面目なところもあって、ウチに泊まってるときでも高校にはちゃんと毎朝起きて通っていました。『高校を卒業できる』と本人から聞いたときは頑張ったなーって思いましたから」 しかし「リコ」はこの頃すでに、お酒やタバコ以外の“非行”も覚えていたという。 「正確にはいつからかはわかりませんが、そのくらいの時期に“薬物”でも遊んでいました。また、クラブにもかなりの頻度で行っていました。行くときはいつも1人ですよ。みんなしばらくはリコちゃんと一緒にいても、しだいに付き合えなくなって離れていく。 だから彼女はいつも1人で旭川駅近くのクラブに行っていました。そのクラブも早めに切り上げて深夜営業の喫茶店にいるところを何度か見かけたことあります。そのときは『なんかつまんなくて』とポツリと言っていました」
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