清掃続けて11年、公衆トイレはいつもピカピカ 「気持ちよく使ってほしい」近くの建設会社有志がボランティア
鹿児島県指宿市山川の常盤建設が、近くの畑作地帯にある公衆トイレの掃除を11年間続けている。社員4人が1~2週間に1度、30~40分かけてボランティアで取り組む。利用する近隣住民からは「とても助かっている」と感謝の声が上がる。 【写真】トイレの床や便器を掃除する常盤建設の浜田末子さん(右)と大原みどりさん=6日、指宿市山川
数台分の駐車スペースやあずまやを備えた岡児ケ水ポケットパークのトイレ。「農作業中に利用できるトイレがない」との地元農家らの声を受け、2002年に県の中山間地域総合整備事業の一環で整備された。 当初は農家が交代で掃除をしていたが、人手不足などで継続が困難に。やむなく利用を停止していた時期もあった。市から相談を受けた常盤建設が、13年6月に快諾。社員の有志で管理清掃を続けてきた。 6日は朝から、社員の浜田末子さん(62)と大原みどりさん(50)が、便器や床を丁寧に磨き上げた。2人は「皆に気持ちよく使ってもらえるよう心がけている」「トイレがきれいになると、すがすがしい気持ちになる」と笑顔を見せる。 同パークは農家以外にも、散歩や運転の休憩などで立ち寄る人が多いという。岡児ケ水区長の森和美さん(67)は「区民にとっても重宝しているトイレ。継続には感謝の言葉しかない」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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