「交番のおまわりさん」の初任給や平均年収はどれくらい?
警察官といえば公務員であり、なかには危険な仕事もあるため年収がはかなり高いのでは? と思っている人も多いのではないでしょうか。 地方公務員である警察官を目指すのであれば、具体的な仕事内容はもちろんのこと、平均年収や昇給についても確認しておくのがおすすめです。 本記事では、交番に勤務する警察官の初任給や平均年収とともに、仕事に就くために必要な資格についてもご紹介します。
警察官の仕事内容は?
警察官にはさまざまな職種があり、交番に勤務していて一般的に「おまわりさん」と呼ばれている人は「地域警察」にあたります。地域警察の主な役割は、地域の治安を維持することです。 具体的な仕事内容には、地域のパトロールや地理案内、遺失物・拾得物の対応、犯罪者の摘発などが挙げられます。基本的には地域に密着した活動を行っており、そこに住む人たちにとって一番身近な警察官といえます。 ■警察官になるのに必要な資格は? 警察官になるために特別な資格は必要ありませんが、警察官採用試験に合格しなければなりません。 地域警察を目指すのであれば都道府県警察官採用試験を受け、合格したら警察学校で基礎的な知識や技能を習得するための訓練を受けます。 都道府県警察官採用試験の内容は自治体によって異なりますが「資格経歴等の評定」が設けられており、一定の資格を持っていると採用試験の成績の一部として加点されるようです。 例えば、柔道や剣道など武道の段位や英語・中国語・韓国語など語学の資格、情報処理関連の資格などが対象です。 ■初任給・平均年収はどのくらい? 警察官の初任給は、警視庁「令和5年度警視庁採用サイト 給与及び待遇」によると下記の通りです。 ・I類採用者(大学卒業程度):25万9300円 ・III類採用者(高校卒業程度):22万1800円 さらに総務省が実施した「令和4年地方公務員給与の実態」によると、警察官の給与月額合計は46万5679円となっています。ボーナスを平均基本給月額の4.5ヶ月分で計算すると「給与月額46万5679円×12ヶ月+平均基本給月額36万5996円×4.5ヶ月=723万5130円」が平均年収になります。 警察官は宿日直手当や夜間勤務手当など、各種手当が充実しているため、ほかの職種に比べて平均年収が高くなりやすいのが特徴です。また、厚生労働省の「職業情報提供サイト」によると、ハローワークにおける求人平均賃金は21万8000円となっています。 ■警察官に昇給はある? 警察官は経験年数に応じて昇給があることはもちろん、昇任試験に合格して階級が上がったときも同様です。 警察官の階級制度には「巡査」「巡査部長」「警部補」「警部」「警視」「警視正」「警視長」があり、学歴や性別に関係なく挑戦できるため、年収アップを目指してみてはいかがでしょうか。